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日本の魅力を、外国人にも広く伝えたい――。そんな思いで生まれた訪日外国人観光客向けWebマガジン「MATCHA」(http://mcha.jp/)。今年スタートしたこのサイトは、大学生時代の世界一周旅行の経験をブログにまとめて話題になった、25歳の青木優さんが立ち上げました。

2020年の東京五輪まで残り6年。「世界に日本をどうPRしていくか?」という問題には、さまざまなビジネスチャンスが隠されています。しかし一方で、外国人に何を、どう伝えていけばいいのか……と、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「MACHA」の青木さんと一緒に、「日本に来る外国人が何を求めているのか?」を考えてみました。対談の相手は、「ライフネットジャーナル オンライン」編集長の岩田慎一です。

■かき氷だって立派な“クールジャパン”なのに!

――青木さんにインタビューのお願いをしたとき、「日本人があまり知らない、外国人から人気のスポット」もあわせて紹介してもらいました。そのひとつが、ここ六本木のかき氷ショップ「yelo(イエロ)」なんですね。

青木:「MATCHA」で取材したら、日本だけでなく海外からも反響が大きかったんです。今でこそ、日本では空前のかき氷ブームが起こっていますが、これを寿司やラーメンと同じように「外国人にもウケる日本食」という切り口で見ている人は少ない。

――「かき氷だって立派なクールジャパンだ!」という発見があった、と。

青木:そうですね(笑)。このお店ではメニューもすべて英語に翻訳しています。六本木という場所柄、外国人のお客さんを想定して運営しているんです。

岩田:でも、この「yelo」のようなお店は、普通の観光ガイドには載っていないでしょうね。六本木の観光地といえば、ほとんどが六本木ヒルズやドン・キホーテといったランドマーク的な施設になるでしょうから。

青木:外国人観光客は、こうしたお店の情報こそ知りたいはずなんですけどね。

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「ティラミス味」のかき氷を食べる青木優さん(右)。そして、「有機にんじんマスカルポーネ」味のかき氷のうまさに衝撃を受けた岩田編集長(左)。