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国際社会で活躍できる人材の育成支援を行うグローバルアストロラインズ。その代表取締役社長の児玉教仁さんが、ライフネット生命の社内勉強会で語ってくれた「人生を劇的に変えた決意」に関するお話を紹介します。

■定期テストの順位はいつも399位

これまで2度にわたってアメリカ留学を経験し、ハーバード大学経営大学院ではMBAも取得している児玉さん。そんな華々しい経歴の持ち主ですが、意外にも、高校生のときには「学校一の落ちこぼれ」だったそうです。

母校は静岡県の清水東高校。サッカー日本代表の内田篤人選手の出身校としても有名な強豪です。当時はかなり生徒数も多く、一学年に420人が在籍していました。ところが定期テストがあると、児玉さんはいつも399位。

特に英語は苦手で、ほぼ毎回赤点。しかも、放課後はもっぱら“課外活動”と称してバイクを乗り回す「ヤンチャな少年」でした。

「それを見かねた担任から、『お前はこのままじゃダメになる』と首根っこを捕まれて、空手の道場に無理やり放り込まれました。マンガみたいな話ですよね。でも、全部本当のことなんですよ」

児玉さんは、高校卒業後の進路を真剣に考えるようになった頃、1冊の本に強い衝撃を受けました。それは、1960年代のアメリカ留学体験を描いた本でした。

自分もこんな風にアメリカ留学がしたい――。それは次第に夢から願望になり、高校3年生になった頃には、はっきりとした目標となっていたのです。

■「日本に居場所がないから、アメリカに逃げるんだ」

しかし、学年でもほぼ最下位の落ちこぼれ生徒だった児玉さんが、アメリカ留学などすんなりできるはずもありません。

「親から先生までみんな大反対でしたよね。『日本でダメなのになんでアメリカに行くんだよ』と。特にグサッときたのは、おじいちゃんに『お前はアメリカに逃げていくんだ』と言われたことです。お前は日本に居場所がないからアメリカに逃げていくんだって」

その言葉に反発した児玉さんは、なんとか自分の学力でも入れるアメリカの大学を見つけ出します。それはペンシルバニア州の地方大学。これで一件落着かと思いきや……。