お客さまサービス部の加藤です。近頃は気温も下がり、すっかり秋らしくなりました。今年も残すところ2カ月足らずと、時間が経つのは本当にあっという間ですよね。
私自身としては年初に立てた目標がなかなか達成できておらず、流石に「変わらねば!」と思うのでありますが、みなさんは次の言葉をご存じでしょうか?

「人間が変わる方法は3つしかない。ひとつ目は時間配分を変えること。ふたつ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。この3つの要素でしか人間は変わらない」

これは著名なコンサルタントである大前研一さんの言葉です。方法は他にもあるのでは?という突っ込みも浮かびますが、私自身としては、聞いたときは妙に納得したことを覚えています。

さて、今回は上記の3つの方法のうち、「住む場所を変えること」についてブログを書こうと思います。
というのも私事で恐縮ですが、私は近々引っ越し予定です。引っ越しはトラブルもあり、バタバタの手続きだったのですが、そこら辺の話は割愛し、引っ越しを通じて知った賃貸業界の構造と消費者目線の課題について書こうと思います。

不動産(賃貸契約に限定します)に関しては、ステークホルダーは大きく4つに分けられます。

1.物件を所有している者
2.物件所有者から委託された物件管理会社
3.物件仲介業者
4.借りる人

※上記以外に、物件情報サイトの運営会社などが存在しています。

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ひとつの物件が申し込みまで至る情報の流通経路をシンプルな図に表したものは、上記のようになります。

見ていただいてわかる通り、物件を集約するサイトは「個人用」と「業者用」に分かれています。
そして、「業者用」のサイトから、仲介業者が抽出した物件情報が「個人用」のサイトに流れてきています。そのため、私たちが賃貸物件を探すサイトは必ずしも、すべての物件情報が掲載されているわけではありません。

また、賃貸サイト上に掲載されている情報は
「業者用」→「個人用」
の順番に更新がされるため、私たちの見る「個人用」のサイトは最新情報が掲載されていません。
そのため、掲載物件の情報を確認した際に、「すでに申込済みです」ということもあります。

ウェブ上の情報が不完全なために、全部の情報を確認した上で物件を決めようとすると、実店舗に行き、手続きをするというスタイルを取らざるをえず、思った以上に手続きに時間がかかる傾向にあると思っています。
実際、今回の引っ越しに関しても物件を探し始めて決めるまでに約3週間を要しました。直接業者用のサイトを見られるようにするなど、何かブレイクスルーがあってほしいところです。

現状、時間配分を変える以外はどうしても時間がかかってしまいそうですね。なお、冒頭の大前さんの言葉には続きがあって「最も無意味なのは『決意を新たにする』」だそうです。
冷やっとしますね。

※2014年10月23日更新「ライフネット生命保険 社員ブログ」より