筋トレを行う理由のひとつに「お腹まわりを引き締めたい」を挙げる人は多いでしょう。しかし一生懸命に腹筋をしていても、いまいち効果が出てこない……。いったい、何がいけないのか?
ボディデザイナーの森俊憲さんは「よくある仰向けに寝て上体を起こす腹筋運動は、へそまわりより上の筋肉を鍛える運動なのです」と指摘します。つまり、たるんだ下腹部分を鍛えたいと思っても、なかなか効果が出づらいのです。
スッキリとしたボディラインを手に入れるには、下腹やわき腹を鍛えることも重要。そこで今回は、森さん監修のもと、お腹の余分な肉をとってシェイプアップできるトレーニング法を紹介します。
●レッグレイズ
下腹の油断肉が気になる人には必須のトレーニング。リビングはもちろん、ベッドの上などでも簡単にできて効果抜群です。
【やり方】
①床に仰向けに寝てください
②手はバランスをとるように広げ、両脚をそろえます
③そのまま40度くらいまで脚を挙げましょう
⑤地面スレスレで静止させ、元の位置に戻します
⑥ゆっくりと、10回繰り返しましょう
このとき、脚を上げ過ぎると効果が減るので注意! 下腹部の腹筋に力が入っていることを意識しながら行いましょう。
両脚の上下がキツイ人は、片脚ずつでもOKです。左右5回を目安に!
●シングルタッチトゥフット
腹筋を絞り込むように鍛えることで、下腹だけでなく、わき腹も効果的に引き締めます。反動に頼ることなく、ゆっくりと行うことを意識しましょう。
【やり方】
①床に仰向けに寝てください
②足を広げ、手は八の字に頭の上で広げます
③その状態から、右手の指先で左のつまさきに触れてください
④このとき、足と腕を曲げないように気をつけて
⑤反対側も同様に
⑥これを左右5回ずつ、合計で10回繰り返します
つま先まで指が届かない人は、届くところまででOKです。トレーニングを繰り返し、徐々に伸ばしていきましょう。
<実演・監修>
森俊憲(もり・としのり)
株式会社ボディクエスト代表。ネットを活用した独自のウェブシステムやアプリを開発し、受講者が自宅に居ながらマンツーマンの指導・支援を受けられるオンライン上のフィットネスサービスを展開。これまでに6000名以上への体型管理カウンセリングやパーソナルトレーニングを行う。著書に『へやトレ』(主婦の友社)、『読む筋トレ』(扶桑社)など
HP:http://bodyquest.jp/
<クレジット>
取材・構成/小山田裕哉