お絵描きこんにちは。お客さまサービス部の片田です。
娘が先日4歳になりました。
以前、「落語が娘のマイブーム」とご紹介したところ、「渋い!」「寄席に連れて行ってみれば?」などと、いろいろな方からコメントをいただきました。

ところが、最近のブームは、“お姫さま”と“プリキュア”。
王子さま、ヒラヒラしたスカート、魔法、ピンクのリボン、キラキラのおめめ、随所にハートマーク…そんな世界です。
母親の私は、モノトーンなコンサバスタイルを好んでいて、そんな世界とは無縁にもかかわらず、一体どうしたことでしょう。

これは娘本人の嗜好というよりも、成長過程なのだ、誰もが通る道なのだ、と自分に言い聞かせながら、嵐が過ぎるのを待っています(過ぎますよね?)。

先日受診した小児科での定期検診で、先生が描いたものを真似して描いてみる、という検査項目がありました。先生が円や十字を描くと、娘もスラスラと真似をして描きます。
ところが、先生が「ちょっと難しいよ」と言いながら三角形を描くと、不思議なことに娘の手が全く動きません。三角形は描けないのです。

小児科の先生によれば、4歳前の検診で三角形を描ける子どもは5%ほど。それが、5歳までにはほとんどみんなが描けるようになるのだそうです。
大人にとってみると、円や十字と、三角形には大差が無いように思えるのに、子どもにとっては、そこに大きな壁があるようです。

赤ちゃんの頃は、何もできないのは当たり前、お世話するのも当たり前、と親自身も思っているのでおおらかでいられたのですが、4歳になると、できることが増えるに従い、あれが出来るならこれも出来るはず、もっと出来るはず、とついつい思っていました。

それが子どもの成長を後押しする面もあるとは思うのですが、時に、「なんでこんなこともできないの」「真面目にやればできるはずなのに」という思いが態度に出てしまい、必要以上に急かしたり、娘の自信を失わせたりしてしまったのではないか、と反省させられました。

他業界からライフネット生命に参加して6年。
お客さま目線を自認していた私も、今ではすっかり保険会社の人間になりました。
お客さまにはなにが不安で、どこに不便を感じているのか、私が気づかないところに、お客さまにとっての大きな壁が無いか、何も知らなかったあの頃の感覚に戻ることはできないけれども、わかったふりをせずに、いつも真摯に考えたい、と改めて思いました。

※2014年3月14日更新「ライフネット生命保険 社員ブログ」より