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みんなが知りたいお金の話、知っておくべきお金の話。岩瀬大輔が「お金のプロフェッショナル」の方々に、直接インタビューしてまいります。スルガ銀行の「d-laboミッドタウン」で、同社の杉山拓也さんにお話を伺いました。(前編はこちら)

■知っているか知らないかで大きな差がつく豆知識

岩瀬:住宅ローンを組む際には、初めて聞く言葉が多いと思います。でもどれも知っておくべき重要なことばかりですよね。例えば団信(団体信用生命保険)だとか。

杉山:住宅ローンというのは長期の借り入れになるので、高度障害になったり死亡されたりした場合に、ご家族に負債が残らないようにするための保険が団信です。団信の保険料というのは、金利として上乗せされます。高度障害以外にも癌や特定の疾病まで保障する商品もあるので、詳しく見ておいたほうがいいですね。

岩瀬:「繰り上げ返済」も、するかしないかで返済総額が大きく変わってきますね。

杉山:これは資金が余裕がある時に、時期を繰り上げて返済していただく制度です。早く払えばその分だけローン残高が減るので、その後月々に支払う利息も下がります。

岩瀬:銀行としては、儲けが減るので繰り上げはあまり嬉しくないのでは?

杉山:繰り上げ返済をしていただいたほうが、未返済のリスクは下がるので、ケースバイケースですね。最初は余裕をもったローンを組んで、最終的に繰り上げ返済される方も多くいらっしゃいます。

岩瀬:親からの生前贈与を頭金などにして住宅ローンを組む若い人も多いと思いますが、贈与税が関連しますね。注意することはありますか?

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杉山:「住宅取得資金等資金の贈与を受けた場合の特例」を使えば、贈与税を非課税にできる制度(詳しくはこちら) がありますが、住宅ローンを組んで住宅を購入した場合、その後で贈与をしてもらって住宅ローンの返済に充てようとしても、税務署に認めてもらえませんので、注意が必要ですね。

■「地銀」はもはや死語?

岩瀬:スルガ銀行さんは、今や当たり前となっているネットバンクをはじめ、業界に先駆けていろいろと変わったことをされてきましたね。ヒットした宝くじ付きの定期預金というのも、御行が初めてなんですね。

杉山:そうです。あれは低金利時代だからこそ生まれた商品です。1,000万円を預金しても、金利は雀の涙しか付きませんよね。それでは夢がない。夢を応援するスルガ銀行として、夢のあるものをお客さまにご提供しようということで、ジャンボ宝くじ付き定期預金を始めたんです。100万円の預金で年間10枚、ご自宅に宝くじをお送りしているんですが、1999年の取扱開始以来、億万長者が11人も誕生しています。

岩瀬:そんなにですか! 強運な方が多いんですね。

杉山:ジャンボ宝くじの購入は「東京の西銀座のチャンスセンター」を通して購入します。また、発売日当日には、福徳の神が祭られている静岡県の三嶋大社に当選祈願に行くなど、お客さまの宝くじが当たるように我々も最善を尽くしているんです。

岩瀬:他行さんも追随して宝くじ付き定期預金を発売していますが、そういう全国に先駆けたいろいろなアイデアも含めて、もはや地銀という枠でくくるのが失礼なくらいです。

杉山:最近はもう、地銀もメガバンクもほとんど違いはないと思っています。信用金庫の場合は、営業エリアの制限などがありますが、地銀は全国どこで営業してもいい。当社も全国展開をしていますし、実は地銀と呼ばれると違和感があるくらいなんです。お客さまから見ても、コンビニのATMがあればどこからでも現金を引き出せるし、ネットで振り込みもできるし、利便性はあまり変わりませんよね。

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