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突然ですが、「死の体験旅行」って聞いたこと、ありますか?

名前のインパクトが強烈なのですが、痛いことをするわけでも、オバケを見てしまうわけでもなく、アメリカのホスピスで働くスタッフが患者さんの気持ちに寄り添えるように作られたワークショップだそうです。

HPにはこう書かれています。
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スマホを切って、死の体験旅行に出発しましょう!
「死ぬ」から「生きる」を学ぶ2時間。
大切なものと出会える時間があなたを待っています。
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場所は都内のお寺。雨の降る寒い夜のお寺で、さびしい雰囲気でした。参加者は20名くらい。私とおなじように、1人で参加している人が多いです。

お坊さんがストーリーを朗読します。ある日突然病気になり、だんだん病状が進行してしまい、最後の一呼吸をするまでの1年間の話です。四季の移り変わりもあり、大切なものを1つずつ、手放していきます。

行きたい場所、見たいもの、食べたいもの、一緒に過ごしたい人、当たり前が当たり前でなくなっていく日々。手放す作業はとてもつらく、考え込んでしまうこともありました。

そして、最後に自分に残るのは……。

ここでワークショップは終わります。疑似体験なのに、実際に起きたかのような喪失感。

死に向かっていく状況で、何を後悔し、何を申し訳なく思い、何をしてあげたいと思うのか。ワークショップを通じて、多くを考えることができました。

いつか必ずやってくる死。ある日突然なってしまうかもしれない病気。考えたくないけれど、考えておいたほうがいいこと。

ここに、生命保険の存在意義があると思います。

亡くなってしまったとき(死亡保険)
病気になってしまったとき(医療保険)
長期間にわたって働けなくなったとき(就業不能保険)

その日は新聞記者の方が参加されていたのですが、私は取材を受けて夕刊に載りました。

後日、その新聞記事を友人たちに見せたところ、何人もの友人がこのイベントに参加しました。それぞれ立場が違うので、感じ方が異なったようです。

機会があればぜひ行ってもらいたい、おすすめのイベントです。 私もライフステージが変わったらまた参加したいと思います。

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(オーロラは死後の世界と信じられているそうです)

ちなみに、カップルでの参加はおやめになったほうがいいそうです。最後に残すものがお互いとは限らないようです……。

出口の秘書の貞岡でした。

※2015年10月9日「ライフネット生命保険 社員ブログ」より