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こんにちは。ライフネット生命保険・営業企画部の小俣です。
5月7日(土)、8日(日)の2日間に渡り、代々木公園で開催された日本最大のLGBT関連イベント、Tokyo Rainbow Pride 2016(TRP2016)にライフネット生命が初出展しました。今日はそのイベントの準備から当日までの模様をレポートしたいと思います。

このイベントのブース出展は、社内横断のプロジェクトチームで企画から運営までを担当。わたしはこのようなイベント出展のリードをするのは初めてでした。屋外イベントで、ゴールデンウィークの終わりの2日間。一体何ができるのか、来場者の方に喜んで頂けるブースとは何か? 会社も私も初めてのことばかり、なにもわからない中で、準備が始まりました。

■予算がない! ので、思い切って割り切る

プロジェクトメンバーの企画会議

プロジェクトメンバーの企画会議

イベント出展の目的は、当社が2015年11月に実施した、同性のパートナーを死亡保険金の受取人にできるサービスをひとりでも多くの当事者の方に知っていただくこと。(施策の詳細はこちら)。しかし、ゴールデンウィークを最後の最後まで楽しみたいという空気感の中、保険のことを知りたい! という方はなかなかいらっしゃらないでしょう。

そこで、「これがあったから、ゴールデンウィークが良い思い出に仕上がった!」と思っていただけるような楽しい空間作りに注力し、ライフネット生命のことや、保険のことは頭のほんの片隅に残していただければそれでいい、と割り切りって考えました。

そして、問題は予算。ライフネットはまだまだベンチャーなので、「お金をかけて解決するよりも、知恵を絞って効率よく」というメンタリティが強いのが特徴のひとつです。今回の出展も例にもれず、限られた予算で当日の運搬や機材、配布物のデザインから印刷などなど、あらゆることをするというミッションがくだされました。さらに、準備期間は社内で複数の大きなプロジェクトが同時に進行していて、社内のデザイナーなどにも簡単には頼れない状況。「外注すれば効率よくできること」も、できるだけ自分たちでやろうと決めました。

まさに、「お金をかけるより知恵を絞る」社風にぴったりなプロジェクトのスタートでした。

■器用貧乏っぷりを発揮

フォトブースの背景の布。しわだらけだったのでアイロンをかけました

フォトブースの背景の布。しわだらけだったのでアイロンをかけました

当初から出展はフォトブースにしたいと心の中で決めていました。LGBTにまつわる特徴的な色であるレインボーカラーの鮮やかさが、写真映えしそうだと思ったのです。さらに、レインボーカラーなら、イベントの趣旨にも沿う上に、鮮やかな色が気分を盛り上げ、ゴールデンウィークの締めとして少し浮かれた写真を撮ってもらえるかもしれない、と。

というわけで、このブース企画はその名も“レインボーフォトプロジェクト”として進めることになりました。

決めたらとりあえずモノは試しでやってみよう……! と社内にある一眼レフカメラと三脚を持ち出し、そのカメラに対応しているリモコンをAmazonで買って、テストをしてみました。意外といけちゃうんじゃないか、これ!

パシャっ!

「日食なの?」っていう暗さ

「日食なの?」っていう暗さ

なんか……暗い……。そういえば私はカメラに関してまったくの素人なのでした……。

ここから、そのカメラに対応した格安のフラッシュを買い、背景の色を決めて……あれ? 印刷は……? などなど、いろんなことに思いをめぐらせる日々が続きました。

なんかフラッシュ付けるだけでプロっぽい

なんかフラッシュ付けるだけでプロっぽい

結局、会社にもともとあったものと、Amazonで買えるものだけで手作りのブースが完成。この手持ちの小道具も自分でデザインしたものと、1000円ちょっとで買える紙のキットをテープでぺたぺたと貼ったもの。何から何まで、手作り感満載です。

たまにFacebookでみるInstagram風の枠も手づくりしてみたり

たまにFacebookでみるInstagram風の枠も手づくりしてみたり

ちなみに、当日のブース内のパネルも全部自分でデザインして、印刷業者に発注して……といつもの役割とあまりにも違うことをしていたため、アイデンティティクライシスになりかけました。他にも、当初の目的を達成するための企画の設計や当日の人員配置、搬出搬入のロジ周りなどなどカオスの中を、チームメンバーの力を存分にお借りしながら、なんとかイベント当日までたどりつきました。

■そして、当日

昨今のLGBTに関する世の中の関心の高まりを示すかのように、とても多くの方が来場されていました。ライフネット生命としても、大勢の方をブースにお迎えすることできました。フォトブースばかりに人が流れるかな? と思っていたのですが、当社が展開している同性パートナーを死亡保険金の受取人にできる施策について、多くの方々がお話を熱心に聞いてくださり、保険会社としての手応えも感じることができました。

会長の出口治明が、ライフネットTシャツを着て撮影中

会長の出口治明が、ライフネットTシャツを着て撮影中

1日目には会長の出口もブースに来て、お越しくださった方々に直接ご案内させていただきました。出口もそうですが、この日はスタッフみんなカジュアルに、カラフルな服装で参加しました。

パレードにも参加しました

パレードにも参加しました

2日目には、社員の有志にも参加してもらいながら、パレードにもライフネット生命として参加。レインボーカラーの中に、ライフネットのビビッドなグリーンが予想外に映えました。

フォトブースで撮影したみなさんの写真がボードにずらり

フォトブースで撮影したみなさんの写真がボードにずらり

2日間を通じて取り組んだ“レインボーフォトプロジェクト”。

お客さまがブースで撮った写真をSNSに投稿したり、ブース内の特設ボードに貼り付けてくださることで、1枚あたり100円をライフネット生命のLGBTサポート資金として積み立てる仕組みにしました。当初は数枚しか集まらないのでは……と不安に思っていましたが、2日間終わってみれば、多くの方にご参加をいただくことができました。

虹色をバックに広がる笑顔の数々。知恵を絞って手作りをした日々が一気に報われる思いでした。

■まだまだこれからも、コツコツやります

最後はみんなで記念撮影

最後はみんなで記念撮影

イベント期間中に多くの来場者の方とコミュニケーションする機会があり、
 ・「あの取り組みをしてもらえたのが嬉しかった」
 ・「保険金は親にしか指定できないものだと思っていたから助かる」
 ・「こんなことをしている会社があるとは思わなかった」

など、取り組みに対してたくさんのお声をいただきました。2日間取り組んで、多くの方が当社の取り組みをご存じであったり、関心を持ってくださっていることを実感し、担当者としてはこの点が一番の喜びでした。

保険会社というと、なんだか役所っぽかったり事務的だったりするイメージがあるかもしれませんが、中の人間は、実はこんな手作り感満載のフォトブースと同じかそれ以上に、“少しでも多くの方に喜んでいただくにはどうしたらいいか”とサービスの向上に知恵を絞る日々を過ごしています。まだまだ会社の認知も取り組みの認知も至らないことばかりですが、コツコツとライフネットらしく、小さな挑戦を積み重ねていきたいと思います。

<クレジット>
編集/ライフネットジャーナル オンライン編集部

 

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