ロンドンからこんにちは!
ライフネット生命の新卒1期の石井です。
ライフネット生命は、2013年から大株主であるスイスの再保険会社(Swiss Reinsurance Company )と、お互いの知見を持ち寄り、ライフネットの企業価値を高めるために、共同で検討委員会を開催してきました。私はその始まりから委員会の事務局をつとめてきました。慣れない英語に苦労しながら、委員会開催のアレンジや、議事録の作成、また社内の関係各部との調整などを3年近く続けてきましたが、この度、2016年5月から2か月間、スイス再保険の本社機能があるイギリスに出向し、自分自身の知見を広げる機会をもらいました。
さて、出向日記の1話目はイギリスに来てから10日ほど経過して経験した、いくつか衝撃を受けたことを書いてみたいと思います。
【洗礼①】ヒースロー空港にて
ヒースロー空港に降り立ち、スーツケースを押しながら、「どうやってロンドン市内まで行こうかな? ヒースローエクスプレスを使うか、地下鉄でもいいんだよな??」と自問自答しつつ、キョロキョロと周りを見回していると、おじさんがニコニコしながら話しかけてきました。
「お、日本人だろ? これからロンドン行くの?」
「俺も日本から来る友達を空港で待ってるんだけどさ、飛行機を一本間違えちゃってさ、あと5時間待たなきゃなんだよね」
「1回ロンドンまで帰ろうと思うんだけど、ロンドン市内までの地下鉄のチケットを友達の分まで買っちゃってさ、よかったら一緒に来なよ」
「サッカーやってそうな顔してるね。あ、ラグビーやってたのか。そうかそうか。ラグビーのイングランド代表の監督は、日本代表の前監督だよな。去年のラグビーワールドカップの日本チームの活躍はすごかったよな!」
「地下鉄の切符? いいよいいよ、俺の友達の分をあげるからさ」
と矢継ぎ早に話しかけてきます。
日本のことを褒められて悪い気はしないのですが、こんなにイギリス人が気前が良いとは想像しておらず、なんだか不安になったので、
「切符は自分で買うよ、初めて会ったのに申し訳ないし」
「いやいや、俺に切符代くらい出させてくれよ」
というやりとりを数往復してると、突然、おじさんの顔から笑みが消えて怒り出し「Paranoia!」と叫んでスタスタともと来た道を戻って行きました。
突然の出来事にビックリしましたが、今考えてみると、
「おいおい、ロンドンまで戻るんじゃなかったのか?」とか、
「スキンヘッド、黒の革ジャン、手にはスーパーでもらうようなビニール袋のみ……」とか、
いろいろと疑問に思うことも出てきます。
彼にあのままついていったら何が起きたのでしょうか……多分、何か悪いことでしょう。もはや確かめる術はありませんが……。
【洗礼②】75歳のおじいちゃんの英語
着いたその日に、宿の近くのパブに行きました。すごく繁盛していたので、一人で飲んでいたおじいさんの横に座らせてもらいました。おじいさん、本を読みながら、ビールではない、何かを飲んでいます。
しばらく、お互い黙って飲んでいたのですが、ふいに肩をトントンと叩かれて、しゃべりかけられたのですが、何を言っているのか、全然わかりません……
10分ほど話して、把握できたのは、
・75歳の年金暮らし
・消防士をやって、軍隊にも入っていた
・毎週末このパブに来て、ウィスキー8杯分をコップに入れて飲んでる
くらいでした。
少ししゃべったら満足したのか、おじいさんは帰って行きました。
そもそも、自分の英語の力も問題だとは思うのですが、おじいさんも相当アクセントが強かったような……仕事でも、どれだけ英語が聞き取れるか、少し不安になりました……。
【礼賛①】パブ&ビール
洗礼だけではなく、いい驚きもありました。
パブにはもう15軒ほど行きましたが、ロンドンには400年以上の歴史を持つパブもあるようで、どのパブも非常に雰囲気があります。また、1軒のパブには最低でも10個以上のタップがあり(つまり10種類以上の生ビールが飲め)、さらにパブごとに取り扱っているビールも異なっているので、特にエールタイプのビールは毎回違うものを楽しめます。ビールの国とは聞いていたけれど、こんなに種類が多いとは驚きでした。「1パブ、1ビール」というマイルールを作って、いろんなパブを訪れ、いろんなビールを試しています。飲んだ先からどんどん忘れていくので、同じものを飲んでいる可能性も多分にありますが……
さて、驚くことも多いですが、まだ滞在を始めて10日。仕事でも、仕事以外でも、これから色々なことを発見、体験していくことになりそうです。また、次の機会に報告できればと思います。