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みなさん、はじめまして、今年5月に入社いたしました人事総務部の岡部です。
人事総務部の業務とシステム運用部の業務、そして陸上のPR活動を行っています。

【陸上】
陸上と出会ったのは、秋田ろう学校の中学校のときでした。
陸上を通して、もっと強い人間になりたい!と決意し、それ以来、ずっと陸上部に所属しています。
陸上部は、監督が厳しくて、毎日ビシバシ。涙ぐむこともありました。
しかし、今振り返ると、大会で新記録を出せると嬉しくて、苦しい練習をまた続けて、すると記録がさらに伸びてもっと楽しくなり、次の目標を目指している、そんな自分がいました。
こうして厳しい練習や辛いことも、一歩ずつ乗り越えてきたように思います。

陸上競技は自分にとって、協調性や積極的、辛抱強さなどの大切さを学べる場でした。
陸上競技で学んだことは、仕事にも、人間関係にも、役に立っていると感じます。

初めて東北ろう陸上大会の200mで優勝して大会新記録達成

初めて東北ろう陸上大会の200mで優勝して大会新記録達成

【デフリンピック[Deaflympics]とは?】
デフリンピック(Deaflympics)は、聴覚障碍者のオリンピックとして、夏季大会は 1924年にフランスで、冬季大会は 1949 年にオーストラリアで初めて開催されました。
4年に1度、世界規模で行われ、現在の加盟国は 104か国となっています。

デフリンピックの公式ロゴマークについて

デフリンピックには参加条件があります。
補聴器を外した裸耳状態での聴力損失が 55dB(私の場合は両耳 100dB 以上)を超えている者で、各国のデフリンピックに登録している者とされています。
また、競技中に補聴器を装用することは禁止されています。

パラリンピックに比べ、まだまだ知名度が低く、多くの選手が自己負担で参加しているのが現実です。デフリンピックのことをもっと知ってもらい、認知度を高め、さらなる支援が受けやすい環境になってほしいので、その知名度をあげるためにも、聴者の選手に負けない記録を出してメダル獲得を目指したいと考えています。

2013年のデフリンピックでの競技結果では、
・男子400m予選 51″34 4着
・男子400m準決勝 50″80 5着 準決勝敗退
・男子4×400mR予選(2走) 3分24秒74 3着
・男子4×400mR決勝(2走) 3分22秒74 第6位

私の目標は、
・個人400mで決勝に残ること
・リレーでメダルを取ること

です。
しかしまだ、この目標を達成することが出来ていません。
海外の大会でで50秒台を出すことが出来た時は嬉しかったですが、やはり悔しさのほうが大きかったです。

また、2012年世界ろう大会に比べ、次回(2013年)のデフリンピックはとてもレベルが高く、強豪選手とのレベルの差を感じました。私はまだまだ力不足だと思いました。
それでも、4×400mではチーム全員で力を合わせ、全力を出し切って楽しんで走れたので本当に嬉しかったです。4×400mRの日本記録(3分22秒47)にもあと一歩まで近づけました。

16061701_3デフリンピック出場は、中学校時代からの夢でした。
本当に海外の選手と競うことができ、出場できたことは嬉しかったです。

秋田ろう学校の後輩や先生からのエール

秋田ろう学校の後輩や先生からのエール

400mで優勝したウクライナ代表選手と

400mで優勝したウクライナ代表選手と

【耳が聞こえないことについて】
みなさま、これまで読んでいただいて既にご存知かと思いますが、私は聴覚障碍者です。
ひと口に、「聴覚障碍者」といっても、一人ひとりがそれぞれが違います。

私は見た目にはわかりませんが、生まれつき全く聞こえません。
補聴器をつけているときは少し聞こえますが、音の存在がわかるだけで、”ことば”は聞き取れないために会話はできません。

筆談などで、文章にしていただけると大変助かります。しかし、音がない世界で文章を身につけてきたので、日本語文章は恥ずかしながら、今でもまだ習得中です。教えていただけている家族、先生、友達などに感謝しています。失礼な言い方や「てにをは」の間違いなど、たくさんあるかと思います。間違いなどありましたら、ご指導のほど、よろしくお願いします。
また、書いていただくときは、あいまいや遠回し、二重否定は勘違いしやすいので、ストレートで簡潔な文章を書いてくださると、うれしいです。

読唇(どくしん・唇の動きを読み取ること)は得意です。
しかし、100%正しく読み取れません。例えば、”タバコ”と”タマゴ”という口の形にとても似ています。
そんなときは、身振りを付けていただけると助かります。
タバコを吸っている様子とか、タマゴを割っている様子とか 笑
私も、基本的に、発話と一緒に身振りしながら話したりしています。

いろいろ不便な私でご迷惑をおかけしますが、より良いコミュニケーションがとれるよう、頑張りたいと思います。

【みなさんへ感謝】
初めてアスリート雇用として活動します。
練習と仕事を両立できる環境をライフネット生命が提供してくださったので、非常に感謝しています。
選手生命はそれほど長いものではありません。その後も、社会人としての生活があります。
仕事も陸上もバランスのよい感覚で行きたいと思っています。
そうしたことも考慮してくださるライフネット生命は、本当に安心して働ける会社だと感じています。

障がいがあってもなくても、みなさまが活動できる環境作りに貢献していきたいと思います。
まだまだ未熟な私ですが、みなさまご指導のほど、よろしくお願いします。

岩瀬社長と握手

社長の岩瀬と握手

最後ですが、私の公式ファンページがありますので、よかったら、ご覧ください。

岡部祐介

※2016年6月10日「ライフネット生命保険 社員ブログ」より