写真左から花谷航太郎、濱あゆみ(ともにライフネット生命保険)、洪静順さん、渡辺駿(ともに株式会社オークローンマーケティング)

新年度がスタートしてから約1か月。新入社員の皆さんは、そろそろ社会人としての生活に慣れ始めたと同時に、社会人として、また仕事を進める上で新たな課題や悩みが出てきている頃かもしれません。その時、最も身近で相談しやすいのは、入社4年目ぐらいまでの先輩社員ではないでしょうか。

そこで今回は、「ショップジャパン」を運営する、株式会社オークローンマーケティングの新入社員・渡辺駿さんと先輩社員・洪静順さん。そして、ライフネット生命保険の新入社員・濱あゆみと先輩社員・花谷航太郎の4人(以下、敬称略)に、それぞれの立場から「働き方」について語り合っていただきました。

■新入社員と入社3〜4年目の先輩社員、それぞれの視点から話し合った

──早速ですが、新入社員の濱さんと渡辺さんは、入社してから3週間が経ちましたが、どのようにオフィスでは過ごしていますか?

渡辺:私が入社を決めたきっかけのひとつでもありますが、社員のみなさんがいつも明るくて、気さくに話しかけてくださるのがうれしいです。また、当社は海外にも拠点を構え、7か国の国籍の社員が在籍しているのですが、社内には本当にたくさんの外国人の方がいらっしゃるんですよね。色々な文化と触れあいたかったので、いい意味での驚きがありました。

濱:私は、会社という組織に入ること自体が初めての経験ですので、できる限り周りのみなさんとコミュニケーションを取りたいという気持ちはあるのですが、先輩社員が集中して実務に入っている中で、どのようにコミュニケーションをとっていけばよいのか、まだ掴めていないところがあります。

──確かに、先輩社員への声のかけ方は悩みますよね。

渡辺:出社時には私は、なるべく多くの人にあいさつをしようと心がけています。そのお陰で先輩たちに顔を覚えてもらって、話しやすい空気を作ることができていると思います。それに加えて、最初に「恐れ入りますが」、「失礼ですが」、「お手数をおかけしますが」など「クッション言葉」を入れるようにしています。私は敬語にまだ慣れていないので、その練習にもなります。

花谷:例えば、間違った敬語を使っている時、先輩から細かく指摘されるとどう感じますか?

渡辺:ぜひ指摘して欲しいです。その方が、今後社外に出た時に恥ずかしくないので。

花谷:先輩の立場からすると細かいところまで口を出すのも、口うるさいかなと遠慮してしまうんですが、そうではないんですね。確かに、僕も細かいところまで教えてくれる人がいると、ありがたいと感じます。

渡辺:そうですね。遠慮せず教えていただきたいです(笑)

■先輩社員が入社1年目の時に感じたこと

──ところで先輩社員のみなさん、ご自身が入社1年目の時の様子はいかがでしたか?

洪:私の同期は合計で8人、そのうち6人が外国籍だったんです。それぞれバックグラウンドが異なっていたので、日々意見がぶつかり合いました。矛盾に感じたことがあると、話し合いから討論に発展し、ちょっと強気になる場面になるのが日常茶飯事で(笑)。

そういう面では、採用に関して言えばよりダイバーシティに富んだ年だったかもしれません。また、8人中7人が女性だったというのもあるかもしれません。

花谷:私の時は、新卒採用が私ひとりだけだったので、同期がいません。だから、相談する相手もいなかったので余計、先輩社員に話しかけるタイミングには悩んでいました。今話しかけていいのかな、とか。それでも聞きたいことはたくさん出てくるので、1日30分程度の時間をもらうようにして、その時間までに聞きたいことをまとめておいたりしました。

でも、自分に後輩ができて、彼らに質問をされた時に「嫌だな」とか、「忙しいから後にして欲しい」とは感じたことがないので、当時はもっと積極的に話しかければよかったと思っています。

洪:私には花谷さんのように同期がいない環境が想像できないのですが、1年目は慣れないことが多くて、精神的に辛いと思うんですよね。花谷さんは、どういう風にその時期を乗り越えましたか? 相談相手が先輩だけだと、気を遣いますよね。

花谷:ライフネット生命の新卒採用は毎年1〜2名しかいないので、各年代の新卒入社の先輩が「同志」として気に懸けてくださることが多かったんです。だから、気軽に相談できたように思います。あとは、自分の性格上、寝ると結構ストレスが解消されるので(笑)、そんなに辛くはありませんでした。

■試行錯誤して作った新しい制度が、熊本地震で役立った

──どんな時、仕事のやりがいを感じますか?

洪:私は、クリエイティブな仕事をしている時です。今はeコマースの部署でキッチン用品というカテゴリに入る商品全般を、ウェブ上でどうやって売り上げを伸ばしていくか、という業務に携わっています。 自分でキャンペーンを企画立案し、その結果を分析し、改善点を次回に生かすというPDCAをすべてやっています。私の世代はウェブショッピングが生活の一部になっていますから、自分自身の体験が仕事に反映させられる点がすごく面白いです。

花谷:裁量権がかなりあるようですが、入社1年目の段階から任されていたんですか?

洪:最初に配属された頃は、OJTがありましたが、3か月後には一連の業務を任されるんです。まさに実践型の指導でした。

 実は配属されてから、ウェブのことを何も知らなかったので、苦手意識があったんです。その中で、「とりあえず何でもやってみなさい。失敗しても、それは自分の経験値になるから」と言われたんです。会社の理念に「起業家精神」というのがありまして、ひとりひとりが起業家のつもりで、物事を発信したり、企画したり、という文化があるんです。当社は、挑戦するという面では、すごく恵まれた環境だと思いました。

花谷:僕は具体的な話になりますが、印象深く残っているのは、入社2〜3年目にかけて保険金部という部署にいた時のことです。保険業界で初めて、医療保険の給付金請求手続きをオンラインで完結できるという制度を立ち上げました。

例えば、保険金や給付金をお支払いする時、従来は紙の必要書類を元に審査してお支払いするのですが、この制度では、必要書類を紙でなく画像で送っていただくだけで、給付金をスピーディーにお支払いできるようになったんです。

開始直後の2016年4月16日に熊本地震が発生しました。被災地域にお住まいのお客さまから、「給付金の請求をしようと思っていたが、地震の影響で配送網がマヒしてしまって、そもそも紙の書類を郵送できない」とお問い合わせをいただきました。そこで、「画像だけで請求できますよ」とご案内して、お客さまに無事、給付金をお振込みできた時に、導入までとても大変でしたが、制度を作って本当によかったとうれしく感じました。

■こちらは迷惑じゃないから、新入社員は積極的に話しかけてほしい

──ではここからは、お互いに質問しあいましょうか。

渡辺:先輩として、新入社員に求めている要素はありますか?

花谷:逆に、何が求められていると思いますか?

渡辺:自発的に動いてくれる人とか、アドバイスした後にすぐに実行してくれる人とか、あいさつできる人とかでしょうか。

花谷:私もそう思います。一緒に仕事をすると、後輩が困っているときに相談してくれないと、何につまずいているのか分からないことがあります。それではお互いに戸惑ってしまいますよね。 例えば、仕事でも、新入社員は失敗しないように完璧にやろうとする。

でも、先輩社員としては、完璧なものを仕上げなくていいから、とりあえず早めに提出して、どこまでできたか、どこでつまずいたのかということを相談してくれる方がスムーズなんです。そういうすれ違いを避けるためにも、積極的なコミュニケーションはすごく大事だと思います。

濱:洪さんに質問ですが、仕事でもプライベートでも、女性の理想像というものはありますか?

洪:仕事の面で言うと、自分の意見を持っていて周りに流されない人。オンオフがはっきりしている人。それはプライベートも同じで、集中するときは集中して、羽目を外す時は外すという過ごし方に憧れます。

濱:私も、「流されない」というところを大事にしていきたいです。先ほど、ひとりひとりに裁量権があって、やりがいを持って働いているというお話をうかがいました。このやりがいや楽しさを感じることが、仕事をする上で一番大事なことなんじゃないかと思います。

そういう働き方ができる人は、もしかすると意外と少ないかもしれません。今後は、自分でも実践しながら仕事の楽しさを発信していきたいです。

<クレジット>
取材/ライフネットジャーナル オンライン 編集部
文/森脇早絵
撮影/村上悦子

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