夏祭りとしてすっかり定着した東京高円寺阿波おどり。100万人もの観客が集まり盛り上がった翌日には、大量のゴミが残されます。ゴミの山のなかには、飲食物のみならず、なんと壊れた家電なども見られるそうです。そんな「便乗ゴミ」に悩む開催地で、ゴミを片付けたり、祭りに関係ないゴミを捨てないよう呼びかける活動を進めている杉並第八小学校、主幹教諭の中野富雄先生と児童代表として6年生の穐山和斗くんにお話をうかがいました。
当記事はFMラジオJ-WAVE「JK RADIO TOKYO UNITED」の番組で、世の中をもっと楽しく、グッドにするためのアクションを紹介する『COME TOGETHER』より許可を得て転載しています
■阿波おどりの会場で、ゴミ拾いとは?
「発見!自分たちの高円寺阿波おどり」と題し、杉並区の教育にかけるコンセプト「共に学び共に支え共に創る杉並の教育ー〜いいまちはいい学校を育てる〜学校づくりはまちづくりー」をうけて、杉並第八小学校が便乗ゴミ問題の解決を目的に、学習の一環としてゴミ拾いを実践するという活動です。
■便乗ゴミとは?
「便乗ゴミ」とは、阿波おどりの開催期間をねらって出される阿波おどりとは関係のないごみのことです。家庭ゴミや事業ゴミが出され、中には冷蔵庫やタイヤなどの粗大ゴミもあります。阿波おどりの翌日にはゴミが町中に溢れ、地域の人たちはとても迷惑しています。
■例えば、昨年のゴミの量はどれほどだったのでしょうか?
昨年のゴミの総量は約20tで、 そのうちの16tが便乗ゴミでした。
■去年の6年生の活動を引き継いで、穐山くんたち6年生が頑張っているんですよね。今年の阿波踊りでは、どのような対策を行うことになりましたか?
便乗ゴミをなくそうと、プラカード、看板、ポスターを作成し商店街で呼びかけました。ほかの学校やメディアへ呼びかけるほか、阿波おどり当日は、のれんを作成して「便乗ゴミをなくそう」と呼びかけます。
■さらに多くの人に伝えたいことは?
飲食のゴミが出るのはしょうがないのですが、便乗ゴミはルール違反です。粗大ゴミなどは、ぜひ決まりに従って出してほしいということです。
■中野先生は、この取り組みを通して、どんなことを社会へ伝えていきたいと思いますか?
子どもたちが大人になったとき、自分たちの街を自分たちで作りたいと思えるような街を作っていきたいと思っています。
高円寺を舞台に行われる東京高円寺阿波おどりと杉並第八小学校については、ぜひウェブサイトをご覧ください。
<インフォメーション>
NPO法人東京阿波おどり振興協会
●http://www.koenji-awaodori.com/
杉並第八小学校
●https://www.suginami-school.ed.jp/sugi8shou/