(写真はイメージです)

国際協力とか社会貢献活動ときくと、なんだかとても大変なことのように思えますね。でもなかには、経済的に余裕のない学生でも参加できる活動もあります。まずはフェアトレードとか、Table For Two、エシカルという言葉について知ってもらいたい。そして身近な場面で少しだけ協力してほしいという思いで活動している学習院大学の国際協力団体Anchor代表の倉持晴苗さんにお話をうかがいました。

当記事はFMラジオJ-WAVE「JK RADIO TOKYO UNITED」の番組で、世の中をもっと楽しく、グッドにするためのアクションを紹介する『COME TOGETHER』より許可を得て転載しています

■Anchorとは?

学習院大学にある唯一の国際協力団体で、お金や時間のない学生でも気軽に参加できる活動を実施しています。国際協力に関するディベートを行ったり、イベントに出店したりもしますが、団体はフェアトレード班、Table For Two班、エシカル班の3班に分かれて活動しています。

代表の倉持晴苗さん

■気軽にできる社会貢献の具体的な活動内容を教えてください。

1.フェアトレード班の活動「まちチョコ」
フェアトレードの普及と地域活性化を軸に活動し、フェアトレードチョコレート(公正に取引されたチョコレート)の普及に取り組んでいます。2017年の学園祭では、販売するチョコレートのパッケージを目白にあるレストランの協力で完成させました。

2.Table For Two班の活動
学食のメニューにTable For Twoを導入しました。このメニューを1食食べると、途上国に20円が寄付され、途上国では1食分の給食になります。私たちが考えたTable For Twoメニューを、学食の協力によって提供中です。

3.エシカル班の活動
環境に配慮したオーガニックコットンを使用したフェアトレードのオリジナルエコバックを作成したり、目白にあるアウトドアショップと協力して、月に1回私たちの活動やエシカルについて、知ってもらうイベントを開催しています。

■学内、地域住民など、周りの反応は?

反応はさまざまで、「まちチョコ」は、デザインやチョコの味について反響を得ることができたので、地域に根づきつつあるのかもしれません。もっとフェアトレードという言葉を広げていきたいと考えています。

Table For Twoは、お肉を使った人気メニューの考案や、SNSを利用したアピールを始めました。その甲斐あってか、活動に気づいてくれる学生がいたり、興味を持った高校生がインタビューに来てくれたりと、広く知られるようになったと感じています。

エシカル班の活動によって、フェアトレードを知らない人が多数いることがわかったので、フェアトレードの中身を紹介するとたくさんの人が興味を持ち、パンフレットを受け取ってくれるようになりました。

■活動が学校を飛び出して知られるようになりましたが、今後、どんな発信をしていきたいと考えていますか?

フェアトレード、Table For Two、エシカル、それぞれを学内に、目白に、そして日本に広めていきたいと考えています。これらの言葉を知ることで、物を買うときの選択肢が増えることになるのです。私自身も、毎回は難しいとしても、例えばプレゼントはフェアトレードのものを選ぶなど工夫するようになりました。

2017年の学園祭では校内でカフェをオープンして、フェアトレードのコーヒー、紅茶を提供しました。またスイーツはフェアトレードの砂糖を使って作ったんですよ。

学生にもできる国際協力や社会貢献について、またこれまでの活動については、ぜひウェブサイトをご覧ください。

<インフォメーション>
学習院大学の国際協力団体Anchor
●http://anchorgu.wixsite.com/anchor-gakushuin