――しかし、そういう男性の嗜好って、どこでリサーチしたんですか?

神崎:昔から男の人の話を聞くのが好きだったんですよ。今でも女性の下着の好感度調査とかをずっとしていて、仕事で会った男性には「何色が好きなの?」って聞いています。女の子は「男性は黒とか赤が好きなんでしょ」って思っていますが、実際に話を聞いてみると、意外にそういった派手なのは特別な日だけでよくて、普段はシンプルに淡い色であってほしいんだとわかる。そこら辺の感覚の差がすごく面白いんです。

私は、モテる女性ってみんな“賢い”んだと思う。知らぬ間に男性をエスコートしているのもそうだし、相手の求めるものを理解して、先回りしている。だから私も、本では男性の考えていることを踏まえて書いたほうが、より女性にとって役に立つ内容になると考えています。

――なるほど。ただ世間では、「結局、男性はちょっとおバカな女性のほうがかわいいんでしょ?」という風潮もあるようですが……。

神崎:本当は賢い女性が、そういう男性のニーズを理解しておバカに見せているんだと思いますよ。それに、賢さのなかに可愛げがあるとギャップで好印象になりますからね。甘さと辛さのどちらか一方に振りきってしまうのではなくて、ふたつがバランスよくあるほうがいいんです。

■一貫して、自分と恋に落ちる方法を提案してきた

――それはファッションとかメイクでも?

14100901_4神崎:ええ。ファッションなら女の子らしい「甘さ」は一点あればいい。反対にメイクもキメキメじゃなくて、ちょっと崩してあげるほうが、男性目線から好印象です。

――先ほど「モテる女性はニーズを理解して先回りする」と仰っていましたけど、神崎さんの著作には、類似の“モテのハウツー本”とは違って、ビジネス書っぽいところがありますよね。書籍で書かれているのは、「顧客心理を理解してサービスを提供せよ」みたいな話ですから。

神崎:それは最初から考えていましたね。編集の方とも、実用書なんだけど、女性が啓発されるようなもの、美容と生き方をブレンドしたようなものにしていきたいねって話していました。ずっと、このふたつは切っても切れない関係にあると思っていたので。

――読者層は何歳ぐらいなんですか?

神崎:本当に広くて、コアなのは20代~30代なんですが、10代も40代もいらっしゃいます。独身か既婚者かにも関係なく、自分がどうやったら幸せになれるのかと探している人、将来に不安を持っている人が多いです。

――神崎さんは彼女たちの不安を、メイクとかファッションとかの“モテ術”で解消してあげたい?

神崎:例えばメイクって、自分に“自信”という魔法をかけるためのひとつの手段だと思うんです。モテるかどうかは、あくまでその結果。メイク教室でちょっと手直してあげただけでも、明らかに変わっていくのがわかりますからね。

――メイクにそこまでの効果がある?

神崎:メイクは自分の変化をもっともダイレクトに確認できるからですよ。どんなに自分にネガティブな印象を持っている人でも、「変われるんだ!」という自信になる。実際に、メイクが変わっただけでナンパされたとか、褒められるようになったとか、そういう反応も多いんですよ。それもすごい手間をかけてメイクをするわけじゃなく、ちょっと直してあげるだけで、びっくりするぐらいかわいくなるんです。