――ちょっと、とはどれぐらいなんですか?

神崎:眉毛を変えたり、肌の質感を変えてみたり。顔のメイクはミリ単位の世界なので、数ミリ変えるだけで人生が変わってしまう。それは本当に微々たる違いなんです。でも、女性はその微々たるものに左右されて生きているから、変化が実感できると、ポジティブに人生を捉えることができるようになるんです。

――神崎さんの著作に『最強の恋に落ちる魔法の言葉』がありますが、これが「恋に落とす」でも「恋に落とされる」でもないのは、「自分と恋に落ちる」ことが幸せの近道だからなんですね。

神崎:そうです! こういう本を書いていると誤解されがちですが、一貫して「自分と恋に落ちる方法」を提案してきたつもりなんです。男性にモテることはあくまでも、自分が幸せになるための手段のひとつです。もちろん、恋愛は大きな要素です。でも、それだけじゃない。

女性は何に苦しむかって、誰かから何かを言われるのも嫌ですが、自分で自分を認められないのが一番ツラいんです。中身にせよ、見た目にせよ、なりたい自分と現実の自分に差があって、そこが埋められないと悩んでしまう。でも、メイクをして、すてきな服を着て、自分で自分に「よし、今日の私は大丈夫」と言えたら、それだけで自信になるんですよ。

――人の目線を気にするより、まず自分が納得できる自分になろう、と。

神崎:結局、自分は自分にしか幸せにできない。理想と現実にギャップがあるから悩んでいるのに、誰かに解消してもらおうとしたら、実現してくれなかったときに、「なんでやってくれないの?」ってますます不満が募ってしまう。女性は幸せにしてくれる人を待っているより、女性から男性に「私があなたを幸せにしてあげる!」と引っ張っていくくらいのほうが人生うまくいくと思いますよ。
(後編につづく)

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<プロフィール>
神崎恵(かんざき・めぐみ)
1975年生まれ。39歳。mnuit主宰。ビューティーライフスタイリストであり、14歳と10歳の息子をもつ母。ひとりひとりに合わせたメイクやライフスタイルを提案するアトリエ「mnuit」を主宰しながら、雑誌やウェブの連載、書籍の執筆などを行う。著書に『読むだけで思わず二度見される美人になれる』『「あの子の可愛さは普通じゃない」と噂される女になる』『すれ違いざまに恋に落とす』など多数

<クレジット>
取材・文/小山田裕哉
撮影/植松千波