男女問わず、誰もが自分の体型に不満を持っているもの。だからこそジムに通ったり、ランニングをしたり、食事制限をしたりと、さまざまな手段で減量を試みます。しかし、「目標は1ヶ月で3kg!」と現実的な数値を設定してみても、すぐに挫折してしまう……。

これまでに6,000人以上の筋トレ指導をオンラインで行っており、本サイトの「1日3分筋トレ動画」シリーズでもお馴染みの、ボディデザイナー代表の森俊憲さんは、著書『「筋トレを続ける技術」自宅で手軽に体脂肪燃焼!』のなかで、筋トレが続かない理由を次のように指摘します。
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「とりあえず3kgくらい体重が落ちれば……」
「まずは、このお腹を少し細くして……」
「無理かもしれないけど、20代の体型に戻れば……」
そんなところから考えるのが妥当だと思うかもしれません。
ところが、違うのです。こういう目標を立ててしまうと、大抵は理想の体型には近づけません。体重が3kg減った自分、お腹が少し細くなった自分、20代の頃の自分は、あなたにとって本当に輝くほど魅力的なのでしょうか。そこに真の魅力が感じられなければ、トレーニングを継続するのが難しくなってしまいます。

つまり森さんによれば、「とりあえず3kg」という現実的な目標設定こそが、モチベーションの維持を困難にしている原因になっているとのこと。

こうした「引き算思考」では、トレーニングは楽しさを感じられない“苦行”になってしまい、目標達成ばかりに気を取られて、無理な食事制限までしてしまう。その結果、たとえ減量に成功したとしても、そのままトレーニングを継続することができず、気がつけばリバウンドしてしまうのです。

モチベーションを維持するのに大切なのは、あなたを筋トレに駆り立てる真の動機を目標にすることです。(※強調筆者)

「異性からモテたい」「かわいい洋服を着こなせるようになりたい」「子どもからあこがれる体型になりたい」「スーツをバリっと着こなしてデキる男になりたい」などなど、動機は何でもOK! 重要なのは、なりたい自分をしっかりとイメージして減量に向き合うこと。

だから、お腹まわりを引き締める際にも、「あと数cm細くなるまでは……」と“引き算”で考えるのではなく、「まず胸板を厚くしてみよう」と“足し算”で考える。実際、お腹まわりに脂肪が残っていても、胸板が厚みを増せば、カラダが魅力的に見えるそうです。

繰り返しになりますが、減量において「体重」を目標に設定してしまうのは、モチベーションの維持を自分で困難にしてしまうようなもの。それよりも減量したことで得られる具体的な未来をイメージして、そこに向かって頑張ったほうがやる気につながり、結果として、最大のダイエット効果が得られるのです。

森さんの前掲書では、“筋トレを続ける”ことに目標を置いた「ちゃっかりトレーニング」の方法も紹介。極端な食事制限がなくとも、ハードなランニングをしなくとも、しっかりとシェイプアップできるトレーニング手段をわかりやすく解説しています。

【筋トレ動画はこちら!】

<クレジット>
文/小山田裕哉