Picking different apple数理部の松原です。

みなさんは保険会社の「アクチュアリー」(保険数理士)ってどんな仕事をする人か、ご存知ですか?

アクチュアリーは、保険の掛け金や支払い率などを決めるためにさまざまなデータを基に数字を弾き出す役割を担うプロフェッショナルです。保険会社や損害保険会社では、商品開発にあたって保険料の算定や見直したり、10年後の会社の財務状況まで計算しリスク予測を立てたりします。さまさざまなデータや数式を使って、「不確実な未来を予測する」のが仕事なのです。

そんな私たちアクチュアリーが数理知識を駆使(?)して算出してみた、日常生活のなかの気になる確率を2つほどご紹介いたします。

Q1.サッカーの試合でメンバー23人(両チーム選手と主審)のうち、誕生日が同じ人がいる確率は?

A.誕生日が同じ人がいる確率はなんと50%!

2試合中1試合で誰かしら誕生日が同じペアがいる計算になります。
1年は365日ありますが、この50%という確率は感覚とずいぶん異なっているのではないでしょうか。
ちなみにライフネット生命社員91人で計算するとこの確率は99%以上となり、実際に同じ誕生日は10組もいます。また、そのうち2組は3名誕生日が同じです。(※)
(※)社員数、組合せ共に2013年12末時点です。

Q2.4人と順番にお見合いをして一番良い人を選ぶ確率が高い方法は?

A.1人目を断って、2人目以降で1人目より良さそうな人を選ぶ

前提として4人の中から必ず選ぶものとし、自分が選んだ人は必ず受け入れてもらえるものとします。
選択のパターンと確率は単純に計算すると次の1~4のとおりです。

1.1人目で決める……1/4
2.1人目は見送り、2人目以降で1人目より良いと思う人を選ぶ……11/24
3.2人目は見送り、3人目以降で最初の2人より良いと思う人を選ぶ……10/24
4.4人目で決める……1/4

ただし、「良いと思う」が絶対とも限りませんし現実のお見合いは計算通りとはいかないかもしれません。

保険の仕組みは確率に基づいており、アクチュアリーはこれまで起きた事象を分析し将来の発生確率を評価しています。
よって、日常のさまざまな確率に関心を持つことが、仕事に活かせるかも・・・などと考えています。

※2014年2月25日更新「ライフネット生命保険 社員ブログ」より