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2010年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされた「断捨離」。

ずっと自分には関係のない話だと思っていました。
物を捨てるなんてもったいないからできない。買ったからには着るべき。もらったからには使うべき。物に囲まれてるのが落ち着くし、不便がない程度に片付いていれば、それでいい。

そんなふうに思っていました。そう、つい最近までは……。

きっかけは学生時代の友人との再会。

懐かしく昔を振り返りながら、お互い近況を話す中で、友人と自分の生き方が大きく異なることに気付きました。

自分はどちらかというと、生まれたからには、夢や義務を全うするよう努力するべきだと思っていた方。
対して、友人はそのときが楽しければよいという生き方。
久しぶりに会ったら、大学で語り合った夢などまったく忘れて「今」を楽しく生きていました。

そんな友人の姿を見て、唐突に気付いたことがありました。

それは、自分はこれまで、「~するべき」とか「~しないべき」という制限が重要なことだと思っていたけれど、まったく重要でない人もいるんだということ。むしろ、「~したい」を優先させて生きていてもいいんだ、ということ。 すると、今後は自分も「~したい」という考え方でいいのではないかと思うようになり、自分の生活やまわりの人々に対して主体的な気持ちになってきました。

そして遅れてやってきた断捨離ブーム。
あらためて見返してみると、自分の生活は「すべき」や「しないべき」であふれかえっており、本当にやりたいことはなおざり。

断捨離を否定する心情の「今のままでいい」の部分は言い訳のようなもので、本当は、物を捨てることで過去の「するべき」ができなくなることが怖かったのです。

自分がやりたいことをやっていいと思うと、関心の比重が、過去より現在に移っていきます。
今やりたいことに限られたスペースと時間も割きたいから、今使っていない物は捨てる必要が出てくる。

そんなことを感じながら、自分なりに生活をスリムにしていきたいなと思う昨今です。

マーケティング部 前田

※2015年5月21日「ライフネット生命保険 社員ブログ」より