15080401_1 夏休みいかがお過ごしでしょうか!日本の学校では7月20日前後から夏休みが始まりますが、アメリカの学校の多くは、だいたい6月半ばから9月頭くらいまでが夏休みとなります。秋に新しい年度が始まるため入学式が秋にあります。そして日本とアメリカの夏休みの一番の違いは、夏の宿題が無いことです。読書感想文も、自由研究もありません。私はそんなアメリカで幼少期を過ごし泊まりのキャンプや普段とは違う習い事をしたりしていました。

と色々と思い出にふけながら・・・。

今回のテーマは、「子どもの英語学習」です!

世の中には子どもの英語学習に関して、とても多くの情報が存在していますが、結局、何をするのがいいのだろう・・・。子どもの将来を考えたときに、多くの親御さんが悩むことなのだと思います。

お子さんの年齢にもよりますが、学校で英語の授業が始まるまでの期間は、とにかく如何に「英語が好き」な状態を作れるかがポイントだと思います。英語が好きであれば、当然学校での英語の授業が始まったときに英語に対する抵抗も少なく、いわゆる「英語アレルギー」にもなりにくいような気がします。

英語が好き!になるためには、英語が楽しい!と思わせる。

子どもはとても素直なので、楽しいものは好きになりやすいですよね(大人も同じかもしれないですが・・・)。小さい頃から、遊びの中で英語に触れさせるのが近道だと思います。

例えば

●英語の子ども向けのテレビや映画を見る。

英語学習の基本ですが、テレビや映画が好きな子どもなら効果的です。ただ、ポイントとしては日本の子ども向け英語番組でもいいのですが、できればアメリカ(イギリスでもいいですが)の子ども向けの番組(例:セサミストリート)などを選ぶのが良いかと思います。現地の番組や映画であれば、自然とその国の文化などにも触れることができることと、より自然な表現が普段のシチュエーションで使われているのを捉えることができるのがメリットです。

●英語のゲームやアプリを活用する。

世の中には英語のゲームやアプリもたくさんあります。色、動物や物の名前、形などの単語をしゃべってくれるようなものが良いかと思いますが、ゲームをやるだけではなく、ぜひ単語を口に出して繰り返して言ってみてください。英語をしゃべることに対しての抵抗を低くしておくこともそうですが、やはり発音に関しては小さい頃から馴染ませておいたほうが大人になってから少し楽だと思います。
ちなみに、「アプリ」は「アプリケーション」の略ですが、英語で application を略すときは “app” です。

●子ども向けの本を読みながら英語で聞く。

本の朗読に併せて目で文字を追って本を読むことを “read along” と言います( “along” は「並行して」「一緒に」、 “read” は「読む」です)。いきなりこの read along をやるにはハードルが高いのですが、すでに少し英語に触れているお子さんであれば試してみるのも良いかもしれません。 “read along” で検索すると色々と出てくるので、お子さまの年齢や好きなものに合わせて選ぶと良いかと思います。ちなみに、これは大人にもオススメな学習方法で、特に発音やイントネーションなどを学習するのに適しています。

また、童謡は英語の歌詞がついているもの(後から日本語歌詞がついたケースももちろんあります)もたくさんあるので、歌や音楽が好きな場合は童謡を英語で覚えたりするのも、無難ではありますが、英語に対する抵抗力を下げるためには効果的だと思います。

そして、夏休みに海外旅行などに行かれるなら、お子さんにも積極的に英語でホテルのスタッフやお店の店員などに挨拶をするように促すことも効果的だと思います。

小さい頃から英語に慣れ親しむことは、決して学校の英語の成績のためや受験のためだけではなく、実際に英語を使える大人になるためのカギだと思います。ですので、無理矢理にやらせるのではなく、少しでも「英語が楽しい!好き!」と思えるようにしてあげることが、一番大事なのだと個人的には考えます。

<プロフィール>
千浦郁布子(ちうら・ゆうこ)
幼稚園〜小学校と大学の計12年間をアメリカで過ごしました。前職で英会話学校の教材とサービスの開発をしながら、ポッドキャスト などの英語学習コンテンツをつくっていました(自ら出演も!)。現在は、ライフネット生命のお申し込みサポート部でお客さまとの接点となるパンフレットなどのマネージングをしています。