ビジネスパーソンの間食

あなたは勤務時間中に間食していますか? コンビニなどに寄った際、必要なものと一緒に小袋のお菓子を買ってしまう方も多いのではないでしょうか。

実際、糖分は脳にとって欠かせない栄養素なので、疲れたときに少しの甘いものを摂ることは理にかなっていますし、ちょっとした気分転換になりますよね。また、上手に使うことで仕事効率も上げてくれます。

そこで今回は、働くみなさんにオススメの間食についてご説明します。

■シチュエーション別、オススメの間食は?

●朝のエンジンをかける
朝ごはんはいつも食べていない。そんな方へのオススメは「バナナ」です。バナナに含まれるセロトニンは抗うつ作用があり、仕事に対するネガティヴな感情をポジティヴな感情に変化させてくれる可能性があります。これに牛乳が加わるとより栄養バランスもよく、摂取できるセロトニンの量も増えます。

●午後の集中力を高める
昼ごはんを食べるとどうしても眠気が起こるもの。そんなときは「コーヒー」です。カフェインを含んでいるため、すっきりとした気分になります。オススメはコーヒーを飲んでから15分ほど仮眠をすること。カフェインの効果で仮眠後はすっきり目が覚め、午後の仕事に向き合うことができます。

夕方からのもうひと頑張りを後押しする
もう少しで終業、でも書類の束は片付かない。そんなときは「ガム」を噛みましょう。頭の中の雑念が消え、集中して仕事ができます。

落ち込んだとき
失敗して上司に叱られてしまった。そんなときは「チョコレート」「ココア」がオススメ。多幸感をもたらすと考えられている脳内物質・エンドルフィンの分泌が促進されるため、気持ちの落ち込みから救ってくれます。

眠気を催したとき
会議になるとつい眠気が、という方は「ミント系タブレット」を活用しましょう。「ガム」を噛むことも目覚ましになります。ミントのすっきり感で気持ちがシャンとします。

残業が続くとき
16時を過ぎたがまだ終わりが見えない、今日は残業確定かも。そんな日は「ドライフルーツ」や「ナッツ」です。ミネラルを多く含み、どちらも噛む事で気分のリセットができます。よく噛むことで、少量でも満腹感を得られるのもいいですね。保存の効くものはデスクの引き出しに保管しておくと良いでしょう。

■ 仕事中のコーヒーは2、3杯にとどめて!

間食ではありませんが、仕事中はコーヒーや紅茶が手放せない、という方も多いのではと思います。仕事に合う理由はずばり、カフェインに興奮刺激作用があるからですが、過剰摂取は体に悪影響を及ぼします。

具体的には、めまい・心拍数の増加・興奮・不安・震え・不眠症・下痢・吐き気などの症状が出る可能性があります。

また、カフェインは利尿作用があるばかりでなく、排尿時に体内から流れ出るカルシウムの量を増やすという特徴があると分かっています。カルシウムの摂取の少ない方は、骨粗しょう症になる可能性もあるのです。

では、どのくらいのコーヒー量が目安となるのでしょうか? コーヒー100mlにはおよそ、60mgのカフェインが含まれていると言われています。健康な成人男女の場合、コーヒーの摂取許容量はマグカップで2杯半から3杯ほどになります。

妊婦の場合はマグカップ1杯から2杯ほどにとどめましょう。仕事中漫然とコーヒーを飲み続けるのではなく、気分転換をするときだけ飲むのが良いでしょう。

また、エナジードリンクやドリンク剤を飲まれる方も多いと思います。成分は薬理学的にリフレッシュできそうなものが含まれています。ブドウ糖は脳にダイレクトに運ばれるので、集中力が増します。ビタミンB1、B2、B12は疲労回復に役立ちます。カフェインが含まれているので、飲んだ後に頭が冴えるなんて方もいると思いますが、飲み過ぎには注意が必要です。

これらの食品を上手に使って仕事の合間の気分転換を行い、仕事の効率をアップしていきましょう。

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文責/Doctors Me