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人事総務部の関根です。
先日、「マインドフルネス・トレーニング」の研修体験を受けてきました。
マインドフルネス・トレーニングとは「心を調える」ためのトレーニングとして、東洋の瞑想や禅などからインスピレーションを得て欧米を中心に展開されているメソッドで、トレーニングを重ねることで、メンタルヘルスの改善や集中力・創造性向上などの効果があり、その効果はデータでも証明されているそうです。

研修では心の沈静化をはかるための瞑想法の実践があり、一例をあげると、自分の鼻呼吸に集中する試みを行いました。
目を閉じて自分の行う呼吸のみに神経を集中させようとすると、

「まわりの人は同じようにやっているのだろうか?」
「私……間違ったことしていないかな?」
「いつまでこの時間続くのだろう……?」

などと色々な雑念がわいてきます。
そして、「いやいや違う……呼吸に集中するのだ」と、集中を試みるループにはまります。

この 〔集中→雑念→気づく→戻す→集中……〕のサイクルこそが大切で、特に“気づく”ことこそが肝となり、気づくことに気づくと戻すことが可能となり集中ができるようになるということらしいです。

「あなたは、シャワーを浴びているとき、シャワー室にいますか?」という講師の問いがありました。
もちろん体はシャワー室にいますが、心は明日の仕事のタスクや週末の家族の予定、今日交わした同僚との会話など違うところにあることが多いのです。
シャワーを浴びているときに、シャワーのことだけを感じるようにする──水の音、石鹸の香り、皮膚の感覚など・・・すると、過去の後悔や未来への心配から解き放たれ、その安定から幸福感や慈悲の心、集中力、創造性が生まれる──とのことです。

講習を受けてみて、私の感想は、マラソンで完走した後のすがすがしさのようなものがあったことと、小学校3年生の娘に「ママ、ちゃんと私の話を聞いてる?」や「私の顔を見て話して!」と言われることがあり、私の心がそこにないことを指摘されていることに、今更ながら、気づいたのでした。

仕事と家庭の両立をはかるべく色々なことを考え、そして行動しているつもりでしたが、心を調えることと今に集中することに意識を向けることも有効だと思いました。

ということで、マインドフルネスのベースが禅であることを知り、早速 行動を起こしたくなり、お寺で写経をしてきました。
写経中はさまざまな雑念が浮かんでくるのですが、雑念に気づき、戻し、集中することを意識していたらあっという間に2時間経過・・とても充実した時間を過ごすことができました。
次は、タイミングが合わずできなかった座禅にチャレンジしたいです。

※2016年6月30日「ライフネット生命保険 社員ブログ」より