社会構造や環境の変化、超高齢化社会の到来などが盛んにメディアに取り上げられ、将来に対する漠然とした不安をあおられることが多い日々ですが、果たしてその「将来に対する漠然とした不安」は具体的になにを指すのでしょうか。また、その不安に対して備えていることはなんでしょうか。
公益財団法人生命保険文化センターが1987年(昭和62年)から定期的に実施している「生活保障に関する調査」の最新結果(速報版、2016年9月発行)から、興味深いデータを拾ってみましょう。
「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」概要
【調査地域】 全国400地点 ※調査データはこちらを参照ください。 |
■自分と家族の病気や事故に大きな不安
日ごろの生活や将来に向けて不安に感じていることとして「特に不安はない」を含む 12 項目をあげて尋ねたところ、自分自身に関する不安については、「自分が病気や事故にあうこと」が58.5%で最も高く、以下「自分の介護が必要となること」(47.6%)、「老後の生活が経済的に苦しくなること」(44.6%)の順となっています。
また、家族に関する不安項目についてみると、「家族の者が病気や事故にあうこと」(54.4%)が最も高く、「親の介護が必要となること」(39.1%)、「家族の者が死亡するようなことが起こること」(38.6%)の順となっています(図1)。
そのうち、「最も不安な項目」は、自分については「自分が病気や事故にあうこと」(15.0%)、家族については「家族の者が病気や事故にあうこと」(11.9%)と、それぞれトップは複数回答と変わりません(図2)。
ではその不安に対し、経済的準備状況がどうかというと、「準備できている」(「順調に準備できている」「ある程度準備できている」の合計)は31.0%にとどまり、「準備できていない」(「あまり準備ができていない」「まったく準備できていない」の合計)が67.2%にのぼっています(図3)。
■ケガや病気に対する不安の内容は?
では、病気や事故、怪我などについては、具体的にどのようなことが不安だと感じられているのでしょうか?
図4をみると、平成22年・25年・28年の過去3回の調査を通して50%以上の回答が続いているのが「長期の入院で医療費がかさむ」(青字)です。この入院費用や、「先進医療」「差額ベッド代」(青字)にかかる費用に関しては、「医療保険」を活用すればある程度カバーすることができますが、赤で記載された「後遺症や障害が残る」「障害等により就労不能となる」「治療の長期化で収入が途絶える」「以前のように仕事に復帰できるかわからない」「家族の見舞いなど付随的費用がかかる」といった部分については、一般的な「医療保険」ではカバーされません。
長期間働けなくなった場合に備えるには、就業不能保険が適しています。医師の診断により就業不能状態となったときに、毎月一定額の保険金が給付され、長引く収入減少や出費の増加の間のローンや家賃、生活費、教育費など、入院費や治療費以外にかかる出費をまかなうのに役立ちます。
ライフネット生命では、このタイプの保険として「働く人への保険2」をご用意しておりますので、漠然とした不安を抱えている方はもちろん、自営業の方のように会社員の方と比較し公的な保障が少ないことに不安を感じている方にもぜひ一度就業不能保険についてご確認いただきたいと思います。詳しくはこちらをご覧ください。
※図表はすべて、公益財団法人生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」より
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文/ライフネットジャーナル オンライン編集部