「去年入院したから、もう私は保険には入れないな」
「一昨年手術を受けた夫は、保険に入れないのでしょうか?」
生命保険を申し込むには健康状態を告知する義務があるため、手術や入院を経験した人は「もう保険には入れない」と諦めていませんか?
実は、必ずしも「病気経験者=保険に入れない」わけではありません。病気や怪我とその治療の内容、その後の経過などによっては、加入できるケースもあります。
■各社によって異なる基準と条件
申し込み時にお客さまにお答えいただく健康状態についての告知情報や提出していただいた健康診断の情報などをもとに、一人ひとり個別に審査を行いますので、一概に、持病等をお持ちの方すべてが保険に加入できないというわけではありません。
したがって、はっきりと「この病気ならOK」「NG」と明瞭にお伝えすることは難しく、各社とも、病歴をもつ方の加入については、お問い合わせ窓口などで個別にご相談いただく形をとっています。
また、病気の種類と経過によって、
- 治療中でも入れるもの
- 条件つきで入れるもの
- 完治するまで入れないもの
- 完治してから何年か入れないもの(再発の可能性が高い病気)
があり、これも各社で基準が異なっています。
■条件をつける理由とは
生命保険はお客さまどうしが保険料を出し合って経済的に助けあう、という相互扶助の仕組みで成立っています。
そのため、給付金や保険金のお支払いが発生するリスクに応じてお申し込みの保険金額や給付金額などに上限を設けたり、特定の疾病・身体部位・障がい状態を不担保とする特別条件を付けたり、また、ご契約をお断りしたりすることで、契約者間の公平性を保っています。
■「条件つき」の加入になる場合の「条件」とは
では、加入の際に「条件つき」となる場合の「条件」のつき方には、どのようなものがあるでしょうか。主には以下のようなタイプがあります。
- 加入する方の病歴に関連する病気や部位に関して一定期間は保険金や給付金の支払い対象からはずすもの
- 保険料が割り増しになるもの
- 支払われる保険金や給付金が一定期間減額されるもの
■保険の加入は健康なうちに!
上記のように、病歴があると、保険の加入ができない場合があったり、加入できたとしても一定の条件がつくことがあります。
何はともあれ、保険の加入をお考えの方は、ぜひ健康なうちに申し込まれることをおすすめします。