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亡くなった親の保険証券が見つからないときは、どうすればいい?

自分の親が亡くなった。生命保険には、たしか入っていたはず。けれど、どこに保険証券があるのか分からない──。

このように、親が加入していたであろう生命保険について、何も手がかりがなく途方にくれそうなときは、どうすればよいのでしょうか。


1.保険会社からのお知らせを探す・待つ


親が亡くなったとき、葬儀・法要の手配から、金融機関への対応、役所での手続きなど、さまざまなことに追われます。生命保険の請求もそのひとつです。

親が契約していた生命保険がどの保険会社のもので、いつ契約したのか、保険証券がどこにあるのかなど、すべてを把握している人はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。

保険は長期にわたる契約であるものも多く、証券自体、すでにどこかに紛失してしまっている場合も考えられます。

そんなときは、まず、保険会社から定期的に届く契約内容確認のお知らせや、毎年10月頃に届く生命保険料控除証明書がないか、探してみましょう。見つかったら、そこに記載されている契約内容や連絡先を確認します。
生命保険の保険金請求の時効は、保険金の支払い事由が発生してから3年となりますので、直近に送られる年1回のお知らせを待って手続きを進めても大丈夫です。


2.通帳を確認する


もし、保険会社からの郵便物が見つからない場合は、通帳やクレジットカードの明細を調べてみることもおすすめします。

保険料の払い込みは、銀行や郵便局の口座引落やクレジットカードで行なわれていることが大半です。もし通帳やクレジットカードの明細が見つかったら、引き落としの履歴を見てみましょう。どの保険会社と契約しているか、ここからわかる場合があります(保険会社が収納代行会社に委託している場合等、保険会社名が表示されていないこともあります)。保険会社が判明したら、その会社に電話をして、手続きの方法をたずねましょう。


3.生命保険協会の「生命保険契約照会制度」を利用する


ここまでの手順でも確認ができずに保険金の請求を行うことが難しい場合は、生命保険協会の「生命保険契約照会制度」を利用しましょう。

生命保険協会とは、国内の全生命保険会社(少額短期保険会社を除く)が加入する協会です。生命保険に関する相談室や制度の運営などを行っています。この生命保険協会が提供する制度のひとつが「生命保険契約照会制度」です。

この制度では、契約者が死亡、認知症などによる認知判断能力低下、災害により死亡または行方不明となった場合に、その人が生命保険契約をしているかどうかを照会できます。制度を利用できる人は法定相続者など、その照会の対象となる人の状態によってそれぞれ異なります。詳しくは生命保険協会のウェブサイトをご確認ください。

照会制度の申請に必要な書類を揃えた上でウェブサイトまたは郵送で申し込みを行うと、生命保険協会が保険会社各社に調査を依頼し、2週間程度の期間で結果の取りまとめを行って結果を連絡してくれます。生命保険協会は照会のみですので、その後の手続きは自身でやる必要があります。契約があると分かった保険会社へ個別に連絡を行い、保険金請求手続きを進めていく流れになります。

なお、災害以外の理由による照会は1件につき3,000円の利用料がかかります。書類の準備などの手間もありますので、上の2つの手段でどうしても分からなかった時に使うようにするのが良いでしょう。


生命保険の請求手続きは忘れずに済ませましょう!


ライフネット生命の定期死亡保険「かぞくへの保険」の場合は、お電話でご請求を受け付けております(医療保険、がん保険、就業不能保険ではマイページ経由でも給付金請求が可能です)。

家族にもしものことがあった場合、生活を落ち着かせるのが最優先になるため、しばらくは請求手続きをする余裕がないかもしれません。身の回りのことが落ち着いたタイミングなどに、忘れずに請求手続きを行うようにしたいですね。

<クレジット>
文/ライフネット生命公式note編集部

※こちらの記事は、ライフネット生命のオウンドメディアに過去掲載されていたものの再掲です。

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