(写真はイメージです)

11月14日は世界糖尿病デーに定められ、この日を中心に糖尿病の予防や治療について考えるための活動が世界で行われています。疾患啓発にもつながる活動のひとつとして、選手全員が1型糖尿病患者というプロサイクリングチーム、チーム ノボ ノルディスクを支援する製薬会社のマーケティング本部長、ジョン・ドーバーさんにお話をうかがいました。

当記事はFMラジオJ-WAVE「JK RADIO TOKYO UNITED」の番組で、世の中をもっと楽しく、グッドにするためのアクションを紹介する『COME TOGETHER』より許可を得て転載しています

■どのようなキッカケでチームが結成されたのですか?

私がデンマークで働いていた2012年、製薬会社として医薬品を作る以外に何かできないかという議論があり、糖尿病患者のみなさんの役に立つだけでなく社会貢献するべきだということになったのです。その後プロ自転車競技チームの創業者フィル・サザーランド氏に出会い、「チーム ノボ ノルディスク」が生まれることになりました。

チームのスポンサーになって『1型糖尿病とともに生きる人たちが、糖尿病と向き合い、それぞれの人生の目標にむけて糖尿病を克服し、自分の夢を実現できるように応援する』という共通の方向性を確認し、その認識を広げようと活動しています。

マーケティング本部長、ジョン・ドーバーさん

■チームを構成している選手たちの「1型糖尿病」とは、どのような病気ですか?

糖尿病と聞くと、生活習慣、加齢などが原因で血糖値が高くなって、コントロールがきかなくなると考えがちで、たしかに日本に1,000万人いるといわれるのが、そういう症状が出る「2型糖尿病」にかかった人たちです。一方「1型糖尿病」は全く違って、時には赤ちゃん、子ども、10代の若者が突然発症することもあります。ある日体内からインシュリンが分泌されなくなり、毎日何度も、そして生涯にわたってインシュリン注射をしなければならなくなります。患者である子どもだけでなく家族も対処に苦労し、処方がうまくいっても、「1型」は日本では糖尿病患者のわずか5%なので、学校でも地域でも、自分で1日何度も注射するという人は当人以外におらず孤独感を味わうことになるのです。

「チーム ノボ ノルディスク」によって、そういう子どもたちやその家族に「やりたいと思うことは何でもできるんだ」と信じてほしいと考えています。

■日本での活動は?

2014年から毎年10月、日本で最大のプロ自転車レース、ジャパンカップに参加し、患者さん、その家族、そして一般の方々からも大きな関心を集めています。単に参加するだけではなく、年々その活動は大きくなっていて、たとえば2017年には、1型糖尿病患者である選手が北海道から九州まで2週間レースを走りながら全国をまわり、各地で宣伝ブースを構えて、1日に2回、患者さん、その家族、医師や看護師などと、病気とどうつきあいながら挑戦しているかを話しました。

■チームとみなさんの活動のゴールは?

「チーム ノボ ノルディスク」には2つのミッションがあります。
ひとつはたくさんの人々と向き合い、知ってもらい、応援し続けるということで、Facebookの700万のフォロワーに、毎日その考えを発信しています。

もうひとつはスポーツにおける達成です。チームはプロサイクリストで構成され、毎週、世界中で最高レベルの競技に参加しています。長期間の目標は、世界的な「プロコンチネンタル」の自転車チームとしてトップのレースで活躍し、糖尿病患者の子どもたちを元気づけることです。

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社がサポートする自転車チームに関する情報は、ウェブサイトをぜひ、ご覧ください。

<インフォメーション>
チーム ノボ ノルディスク
●http://www.club-dm.jp/tnn/
●http://www.novonordisk.co.jp/