(写真はイメージです)

こんにちは。広報部の原です。

みなさんは野球の試合で使われている「ストライク」「セーフ」などのジェスチャーの由来をご存知ですか? このジェスチャーが生まれたのは、米国のウィリアム・ホイという野球選手の活躍がきっかけだったそうです。

ウィリアム・ホイは、米国で1800年代終わりから1900年代はじめにかけて活躍した選手です。アマチュア時代に、審判の声が聞こえずゲームの状況がつかめずに困っていたときに、ふと思い立ってジェスチャーで知らせてもらおうと頼んでみたところ、審判、チームメイト、観客にもわかりやすいと好評で使われるようになったとのこと。

ウィリアム・ホイはその後メジャーリーガーとなり、プロの野球選手として活躍しますが、もともとの実力と努力はもちろんのことジェスチャーによる試合状況の正確な把握がプレーに大きく影響したことは確かでしょう。

『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』(著者:ナンシー・チャーニン、訳:斉藤洋、出版社:光村教育図書)

実は昨年私は、日本国内の陸上の世界で似たようなルール変革のタイミングに立ち会いました。

ライフネット生命の同僚で、耳の聞こえない陸上選手がいます。その同僚が実業団の陸上大会に出場することになり、大会史上初めてスタートランプが使用されることになったのです。

スタートランプとは、聴覚障がいがある選手が、ピストル音にかわってスタートの合図を知るためのものです。 位置について、よーい、どん、を表すために3種類のランプが選手の足元で順番に光り、スタートの合図を知らせます。

日本陸連がこれまでのルールを変え、国内の大きな大会で初めてこのスタートランプを導入したということで、実際にランプを使った選手として同僚がNHKの取材を受け、ニュースで取り上げられました。特に短距離走の場合はスタート時の一瞬の差が成果に大きく影響しますので、デフ(耳の聞こえない)アスリートにとって、大きな出来事でした。

ちなみに音はスタート時以外にも走りに影響を与えているそうで、オリンピックメダリストの元マラソン選手、有森裕子さんが同僚にインタビューした際に、「陸上選手は自分の足音を聞いて走り方を調整しているが、音なしでどのようにやっているのか?」という趣旨の質問をしているのを聞き、スタート時以外の苦労もあったのかと知った次第です。

いずれにしても、スタート時の課題に関しては機器の導入により解決が可能です。未来のデフアスリート達の活躍に向けて、全国各地の陸上大会、運動会などでこのスタートランプの利用が広がりますように、と同僚ともども願っています。

※2018年03月28日「ライフネット生命保険 社員ブログ」より

 

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