(写真はイメージです)

病気を抱えて、長期にわたる入院生活を送ったり、定期的な通院によって日常生活を制限されているこどもたちがいます。彼らが病気と闘い続けるために、また人間として成長していくためには、仲間を得て、同じ目標を持つ彼らと共に努力するという体験は大きな力になるでしょう。スポーツを通じて、療養生活を送るこどもたちを支援する特定非営利活動法人Being ALIVE Japan代表の北野華子さんにお話をうかがいました。

当記事はFMラジオJ-WAVE「JK RADIO TOKYO UNITED」の番組で、世の中をもっと楽しく、グッドにするためのアクションを紹介する『COME TOGETHER』より許可を得て加筆転載しています

■Being ALIVE Japanとは?

慢性疾患のあるこどもの健全育成及び、生活の質の向上を目的に活動する団体です。こどもたちの療養生活を支え応援し、慢性疾患のあるこどもたちが青春を味わえるよう、二つの事業を通じて手助けしているのです。一つはスポーツチームとのマッチング事業「TEAMMATES」、もう一つが小児医療センター内にある院内学級事業「TEAMMATES in Hospital」です。

■発足のキッカケは?

私が学童期に長期治療生活を送った経験から、慢性疾患のあるこどもたちが目標や希望、憧れに満ちた青春時代を送れるよう、応援したいという思いで設立しました。

代表の北野華子さん

■具体的な活動について教えてください

「TEAMMATES」
こどもがスポーツチームに入団し、練習したり、試合会場でサポートの役を担ったりして定期的にチーム活動に参加し、チームメンバーとの関係を構築します。それが生活の質の向上につながり、長期治療中のこどもが入院生活を終えて復学するときには、心理的、また社会的な支援につながると考えています。
2018年3月には、長期治療中のこどもたちが、アメリカンフットボールクラブ「ノジマ相模原ライズ」に入団しました。

「TEAMMATES in Hospital」
入院治療中のこどもたちに向けて、病院内学級でのスポーツ活動を推進しています。定期的に病院内学級を訪問し、テニス、サッカー、ゴルフ、バレーボール、ボッチャ、アメリカンフットボール、ラクロス、ロープフェンシングなどの多様なスポーツ体験を提供しており、スポーツを通して自分が「できること」に気づくこと、そして成功体験を共有する仲間=TEAMMATESとの関係を築くことがこの活動のゴールです。

■スポーツ選手との交流は、どのように行われていますか

2018年3月21日に日本体育大学世田谷キャンパスで新たな事業「TEAMMATES in community」を開催し、プロビーチバレー選手やアメリカンフットボール選手たちと、こどもたちがトレーニングを行ったり、一緒にお昼ご飯を食べたりして楽しみました。こどもたちにとっては、アスリートと共に、さらに兄弟や友人と一緒にスポーツを楽しみ、スポーツを通じて応援し、応援されることを学ぶ機会になりました。

■参加した子どもたちの反応は?

「すごく楽しかった!」「またみんなでスポーツをやりたい」と言う声があり、保護者からも「このようにスポーツを楽しむ機会が継続的にあるといい」「ぜひまた開催してほしい」という言葉が聞かれました。

■この活動を通して、達成しようとしているのは?

病気や障害を抱えて生きるこどもたちが自立し、多様な可能性を切り開いていく力になる”青春”という経験を、スポーツを通じて創出したいと考えています。

活動プログラムの詳細と、こどもたちの活動レポート、TEAMMATES募集のお知らせなどは、ウェブサイトをぜひご覧ください。

<インフォメーション>
特定非営利活動法人Being ALIVE Japan
http://www.beingalivejapan.org/
https://www.facebook.com/beingalivejapan/