嬉しいときや悲しいとき、親しい人たちと楽しく過ごそうというときなど、おいしいお酒を飲んで気分良くなるのはいいものです。しかし、お酒を受け付けない体質の人が飲酒を強要されれば、楽しいはずの時間が台無しに。またお酒に強い人でも、飲み過ぎて後悔したことがあるのではないでしょうか。依存症に陥るほど飲んでは、一生の後悔になりかねません。
アルコールのほかにも、薬物や、最近はゲームなど多くの依存症がありますが、それらの予防と問題解決、とくにアルコールに関する問題解決に力を入れている特定非営利活動法人アスク代表の今成知美さんにお話をうかがいました。
当記事はFMラジオJ-WAVE「JK RADIO TOKYO UNITED」の番組で、世の中をもっと楽しく、グッドにするためのアクションを紹介する『COME TOGETHER』より許可を得て加筆転載しています
■アスクとは?
飲酒の低年齢化、イッキ飲みによる急性アルコール中毒、飲酒運転、依存症と家族との問題、妊娠中の飲酒が胎児に影響して起こる障害、違法薬物・処方薬の乱用など、アルコールをはじめとする依存関連問題を予防し、人々の健康の維持・増進および回復に寄与することを目的に1983年に設立された団体です。
■具体的な活動内容を教えてください
未成年者の飲酒防止活動、イッキ飲み・アルコールハラスメント防止活動などがあります。
■そのなかで特に気をつけたい「アルコールハラスメント」、いわゆる「アルハラ」に対してどのように取り組んでいますか?
2000年に「アルハラ防止ガイドライン」を提唱し、大学や企業のアルコールハラスメント防止対策を支援しています。また「アルハラ断りマウス」というスマートフォン用のアプリケーションを配付したり、ウェブサイトには、注意喚起のため「アルハラ・エピソード」を掲載しています。
■どんなエピソードが寄せられているのでしょうか?
例えば、大学生の女子がアルハラにあい、失禁してしまったために「おしめ様」とからかわれ、心を痛めて、登校できなくなってしまったエピソードなどがあります。
■対策として大切なことはなんでしょうか?
飲み会にジュースやお茶などの「アルコール以外の選択肢」を設けること、アルコールを強要せず、楽しい会にしようと意識することが大切ですね。
「アルハラ防止ガイドライン」や、そのほかの活動についてはウェブサイトをぜひご覧ください。
<インフォメーション>
NPO法人アスク
https://www.ask.or.jp/