企業が副業(複業)を認めるように、多様な働き方が珍しくなくなってきた時代。企業や組織に専従せずに「フリーランス(個人事業主・自由業)」という選択をする人も珍しくありません。一方、公的な保障という点で見てみると、まだまだフリーランスの人にとっては制度や仕組みが充実しているとは言えないのも現状です。

公的な保障が充実しているわけではない、というのは、会社員であれば使用できる傷病手当金のような制度や、厚生年金がなく、また、いわゆる“福利厚生”といったものもフリーランスにはありません。また、会社員であれば年に一度、自分は忘れていても会社が定期健康診断を実施してくれますが、フリーランスとなると健康診断のプランの検討や予約も自分でやらなければなりません。

ちなみに、フリーランスの方に、事業を行ううえで望ましい支援策を尋ねたところ、「けが、病気で働けないときの所得補償制度の充実」「健康診断、人間ドックの受診に対する補助」をあげる割合が上位となりました。それほど実感があるということがうかがえます。

※2018年3月「フリーランスの実態に関する調査」日本政策金融公庫総合研究所より

2018年3月「フリーランスの実態に関する調査」日本政策金融公庫総合研究所P21より抜粋

■フリーランスが健康診断を受けるには?

フリーランスの方でも、国民健康保険に加入していれば、市区町村が実施している健康診断を受けることができます。

たとえば、40歳以上になると、特定健診と呼ばれる無料の健康診断を、1年に1度、市区町村の病院やクリニックで受けられますから、健康診断を受けるタイミングを「誕生月の翌月」と決めてしまうなどして、ルーティン化してしまうのも一つの手ですね。

また、メインの健診のほか、オプションで「乳がん検診」「子宮がん検診」「肝炎ウイルス検査」などを受けることも可能です。まずはご自分のお住まいの市区町村のウェブサイトの中から「医療」や「健康」「健診」などの情報を確認してみましょう。

例)横浜市の特定健診

■フリーランスがケガや病気で長期間働けなくなったら?

フリーランスの難しいところは、自分の仕事のカバーは自分でしなければならない、というところでしょう。会社のように、休んだときの対応をしてくれる誰かがいるわけではないですし、「有給休暇」といったものも存在しません。つまり、働けているうちは就労収入を得られますが、一方で、働けなくなったら収入は止まってしまうというのが現実です。

同じ健康保険でも、会社員が加入する健康保険(例:協会けんぽ 等)であれば、「傷病手当金」という、最長で1年6カ月、長期療養で働けなくなったときの収入を補てんしてくれる制度があります。フリーランスの方が加入する国民健康保険にはこの傷病手当金のような制度がないため、貯蓄が十分にない場合は、自分で備えなければなりません。

そのようなときに活用できるのが、民間の保険会社が提供している「就業不能保険」や「所得補償保険
です。

※ここでは、ライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険2」を用いて、就業不能保険についてご案内します。

■就業不能保険とは?

就業不能保険とは、病気やケガにより長期にわたって入院や在宅療養をしなければならないときに毎月定額の給付金を受け取れる保険です。一般的な医療保険では保障の範囲外となってしまうような「就業不能の状態」になったときを保障するのが特徴です。

長く就業できない状態が続いて収入が減ってくると医療保険だけでは不足が生じます

なぜ、この就業不能保険がフリーランスにとって必要かというと、下の図で言うところの「傷病手当金」がないため、なにか自分で同様の備えをしておかないと、就業不能状態になったときに収入が途絶えてしまう可能性が高いからです。

上記は、会社員の場合のイメージです

ライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険2」の場合は、支払対象外期間を越えて就業不能状態が続いている間は、保険期間満了、または、就業不能状態から回復するまで就業不能給付金を受け取ることができます。よって、就労収入が途絶えたとしても、就業不能状態が継続している場合は、就業不能保険「働く人への保険2」が収入を一部補てんしてくれることになります。

就業不能状態となってから60日または180日(申込時にお客さまが選択された期間)は、就業不能給付金のお支払いの対象外です。なお、新たに就業不能状態となった場合は、その都度、支払対象外期間が適用されます。

※ライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険2」において、「就業不能状態である」ことは自己申告で判断するものではなく、医師の指示で、病気やケガの治療を目的として入院や在宅療養をしている状態であるというような、細かな条件があります。詳しくはライフネット生命のウェブサイトでご確認ください。

傷病手当金のような制度を利用することのできないフリーランスの方は、このような民間の保険があるということを前提に、現在加入中の医療保険や生命保険を見直してみてはいかがでしょうか。もしまだ民間の保険を検討したことがないという方は、この機会に、ぜひ情報収集をしてみてください。

参考)

<クレジット>
文/ライフネットジャーナルオンライン 編集部