(画像はイメージです)

今回は、ライフネット生命に9月から転職してきたKの社員ブログです。
Kが毎日受験勉強に励んでいたころ、がんの告知を受けた家族のお話です。


はじめまして、9月に入社しましたKと申します。

私の大切な家族の話をしたいと思います。

私の家族は、父と母、姉と私の4人で、教育に厳しい家庭とは正反対の、何をしても怒られない家でした。そのせいにしてはいけませんが、私は、ろくに勉強もせずテレビゲームばかりして育ちました。

特に将来のことは何も考えておらず、地元で就職でもしようかと思っていたというのが本当のところです。ただ、毎日学校で授業を受けるなかで、ふと「私はこの狭い世界で何をしているんだろう」と、このまま流されていくだけの人生に危機感を覚えたのです。そこから私史上はじめて勉強に目覚め、大好きなゲームを封印し、苦手だった読書を開始。そして、ある弁護士の方が書いた本に感銘を受け、法曹界への興味が湧き、大学進学を目指すことにしました。

しかし、残念ながら努力が足らず、親に懇願し浪人をさせてもらいました。毎日受験のことだけを考えて勉強していたある日、突然父に呼び出されたのです。

「大切な話がある」

父に呼び出されたことも、真剣に2人で話をすることも初めてなのに、いきなり「大切な話」。勉強のやり方が悪いと怒られるのか……どのような話をされるのか予想できませんでした。

「……父さん、がんになったから。これからみんなに迷惑をかけると思う」

がん……?
その時の私は、がんという病気がどのようなもので、今後どうなるのか全く想像がつかず、ただ見たことのない父の表情に戸惑っているだけでした。何よりいつも元気で強いと思っていた父が「ごめんな」といって涙を流している姿はショックでした。

もともと父の家系はがん家系で、胃がんで亡くなった親族もいました。自分もがんにかかることを心配していた父は、医療保険を手厚くかけていたそうです。検診にはよく行っていたのですが、見つかった頃には進行していました。入退院をくり返しましたが、医療保険で手術・入院費用はまかなうことができました。

私は父に似て心配性なので、父のことを考えると気が気でなかった日もありました。
闘病期間は4年。がんは家族みんなで支えていくものなのだと、はじめて知りました。

 

あれから十数年、縁あってライフネット生命で働いています。

保険会社に勤めているから保険が大事と言っているのではありません。保険に入っていたとしても、生活のすべてが救えるわけではないですが、必要になってからでは遅いということは強くお伝えしたいと思い、ブログに書くことにしました。

自分のため、そして、周りの大切な人のために、少しでも備えておくことの大切さを考えるきっかけになれば幸いです。