(画像はイメージです)

みなさん、こんにちは。ライフネット生命マーケティング部の川端です。ひょんなことから、ライフネットジャーナルの編集長をしています。
2020年は編集部持ち回りでブログを積極的に書いていこう!ということで、これまで以上に編集部の顔が見えるライフネットジャーナルをお届けしていきたいと思います。

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年が明けて早くも2週間が経過しました。自身のことでいうと、1年の締めくくりと始まりがふわっとしたまま、今日に至ります。

――なぜか? 私がライフネット生命に入社したとき1歳だった息子が、中学受験をしたいと自ら望むお年頃になりまして。ゆく年とくる年に思いを馳せる間もなく、元旦からずっと塾だったため、時間がとぎれなく続いているような感覚です。とはいっても、笑ってはいけないはずの番組で大いに笑い、そばをすすり、それなりにゆっくりはできました。でも、除夜の鐘を聞かず初日の出を見ることも忘れて、寝ぼけながら1月1日にお弁当を作ったのは今年が初めてです。

元旦の朝は一緒に塾へ向かいました。「さすがに年明け早々“一人で行っておいで”はかわいそうかな」という親心ゆえ。しんと冷えた空気の中、いつもと違って人の少ない駅までの道を、てくてく、てくてく。「明日からは、ついてこなくていいよ」と言われながら、てくてく。そういえば、私が塾の休憩時間にお弁当を届けに行ったとき、「あ、〇〇(息子)のお母さん?」と聞いてきた同級生に、「いや、ちがう」と清々しい嘘をついていましたっけ。「こんばんは、出前お届けにきました」とボケてみたのですが、思春期ボーイズたちのウケはすこぶる悪く、息子には「じゃね、早く帰って」と追い払われたのでした。容赦ない!

いちいち傷ついていたって仕方ないので、家に帰って台所へ。こういうときはビールをちびちびやりながら、何か手作業をするに限ります。とある番組でブロッコリーって茎の部分もおいしいんですよ、と言っていたのを思い出し、真似をしてゆでてみました。分厚い皮の部分を切り落として、柔らかな芯の部分を、房と一緒に。

不思議なもので、調理しているときというのは、目の前の作業に集中していそうで、いろいろなことが頭に浮かんだりします。このときもそうでした。ブロッコリーの茎と思春期の子どもがシンクロする、という内容。傷つきやすく繊細な「芯」に、世の中という経験がどんどん蓄積されていくから茎が太くなる、つまり成長する、というのは、なんだか遠くない話だなあと。

大人も同じですよね。その人がどのような“これまで”を経てきたかにより、「皮」の厚さは異なるわけですが、その奥には味のある「芯」の部分が隠れているのかもしれない。コミュニケーションにおいて、相手にはそういう部分がある、と、ちょっと思うこと。それだけでも、相対するときの円滑さがだいぶ異なるような気がします。

わたしたちが普段何かを選び、手に入れ、満足したいと思うときは、ただその合理性や、とある長所短所という1点だけで、気持ちが決まるわけではありません。そこに込められたメッセージや、総合的な雰囲気だとか世界観だとか、なにかしら共感できるものに心が動いて、その先の楽しみに期待をするんだと思うのです。ああ自分はこれがいいと思う、面白いと思う、好きだと思う、という素直な反応による選択をして、毎日を生きていく。それって、無意識に「芯」の自分と「皮」の自分をいったりきたりしているのだろうと思います。そしてそれは、だれでも同じなのだろうな。忘れがちですけれど、ちゃんと意識しなければ。

今年は、思春期の子どもの嘘とブロッコリーのおかげで、「芯」と「皮」のバランスを意識して日々を過ごしていけそうな気がしました。ライフネットジャーナルのコンテンツも、ライフネット生命がお届けする商品・サービスも、一人ひとりのお客さまの心の芯をとらえられるように、2020年も、マニフェストを胸に走っていきたいと思います。

以上、2020年の年頭所感でした。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

子年なので、あえて、我が家の猫の写真を。

マーケティング部 
ライフネットジャーナル編集長
川端