(画像はイメージです)

今回はマーケティング部に所属する長沼のブログです。社会人になって初めての在宅勤務で感じたメリットや課題についてまとめています。


ライフネット生命の長沼です。
社会人になって10年以上経過しますが、初の在宅ワークです。まだ業務も十分に独り立ちできたとはいえない状態の自分ではありますが、率直な感想をまとめてみたいと思います。

まず、在宅勤務とはなにかをインターネットで調べてみました。
厚生労働省のウェブサイトによると
テレワークとは「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」のこと。Tel(離れて)とWork(仕事)を組み合わせた造語です。要するに本拠地のオフィスから離れた場所で、ICTをつかって仕事をすることです。
テレワークは働く場所で分けると、自宅で働く在宅勤務、移動中や出先で働くモバイル勤務、 本拠地以外の施設で働くサテライトオフィス勤務があります。

……とのこと。

在宅勤務はテレワークの一種で、自宅で働く場合を指すことのようです。国は働き方改革の一環でテレワークを推進し、その中で当社は在宅勤務を必要があれば申請をして、取り入れることができます。恥ずかしながらテレワーク=在宅勤務と思っていました。

ちなみに当社の基本的な在宅勤務は、個人情報などを取り扱わないことを前提として自宅に会社指定の安全なネット環境を用意できれば、出社時と同じ業務をすることができます。やりとりはメールやチャットを活用し、会議はweb会議を利用して双方にコミュニケーションをとることができます。在宅勤務を行う前は、「あれもこれもできない、どうやって進めよう……」と思っていましたが、「意外になんとかなる!」というのが感想です。

次に調べたのがテレワークのメリット・目的はなにかという点です。こちらも厚生労働省のウェブサイトから確認をしました。

メリット・目的は大きく5点です。
(1)業務生産性の向上
(2)新規雇用・離職防止
(3)社員のワーク・ライフ・バランス向上
(4)コスト削減
(5)事業継続性の確保

上記の5点のメリット・目的を自分の環境で考えてみます。

(1)業務生産性の向上
通勤時間が約1時間なので、往復で2時間の時間が生まれました。会議はオンラインで行うので会議室への移動もなくなり、勤務時間=仕事をしている時間となりました。移動がなくなり1日の歩数が1,000歩を切りましたが、生み出した時間で自発的に運動することで運動不足は解消できそうです(あくまでも自発的に動けばですが)。

(2)新規雇用・離職防止
「テレワークがないから退職する!」とはなりませんが、当社には地方に移住した社員がいます。在宅でも圧倒的な存在感があり、会社にいるのと変わらないクオリティで仕事をしています。ただし、完全在宅ではなく月に数回、新幹線で出社します。在宅を主にしている方は希少性が高いため、出会えた時のうれしさがあるのはメリットではないでしょうか。

(3)社員のワーク・ライフ・バランス向上
仕事を終えた時間に家にいるため、子どもと関わる時間が増えました。一緒にご飯を食べてお風呂に入るなど、今まで土日にのみできていたことが平日もできるようになりました。妻の負荷も減り、いいことだらけです。ただ、子どもにとっての父の希少性が失われてしまい、一緒にいる時間が今までより大切にされなくなった気がして少し悲しいです。

(4)コスト削減
厚生労働省のウェブサイトがあげている具体例として、「オフィス賃料や電力をはじめとするオフィス関連コストを削減できる」とありましたが、会社ではなく個人として考えてみます。当社は私服で勤務が可能なため、毎日着る服に困っていましたが、在宅勤務により洋服問題が解消しました。洋服が気にならないのは素晴らしいです。たまにweb会議でモニターをつながれたときはドキッとしますが、ほぼ首から上しか映らないので問題ありません。下はジャージ、上はジャケットといった、出勤時にはできない服装で過ごしていると、在宅勤務の恩恵を感じます。

(5)事業継続性の確保
今回最も必要性を感じたのがこの点です。
何かしらの理由で自宅待機をしなければならない場合や交通機関の乱れなどでも仕事ができる点は、事業を継続していくうえでの非常に大きなメリットです。当社では、子育て中の社員も少なくないため、子どもの都合で会社に来られない状況も発生します。もちろん、周りの協力があるから安心して在宅勤務ができているのですが、在宅勤務者が増えたから案件が止まった、施策ができなくなったということには至っていないようです。

最後に私が感じた課題を書いて締めたいと思います。

①コミュニケーション(社内)
対面でのコミュニケーションがなくなるため、自分のように勤務歴が浅い社員は周りの方と密にコミュニケーションを取る必要があります。気になること・わからないことが発生したときに周りの方にフォローしてもらえる環境を整えられれば、在宅勤務でも支障がでないと思います。ちなみに、自分の場合はチャットでのやり取りが増えました。メールよりも気軽でサッとできるので重宝しています。電話をしたいときにも事前にチャットで「電話してもいいですか」と聞けるので、仕事中の同僚にいつ話しかけようかという気遣いも少なくなりました。

②コミュニケーション(家族)
家族のサポートも重要で、特に小さい子どもがいる方は注意です。
子どもたちは、「父親が家にいる=遊んでもいい」と思っているようで、自宅で仕事していることを理解させるのに時間がかかりました。「仕事部屋を出るまでは仕事をしているので邪魔をしてはいけない」とルールを作り、解消に向けて動いていますが、現時点では、私にもわかるように仕事部屋を覗いたり、わざと私に聞こえるように歌ったりしています。

また、ランチを自前で作りましたが、夕飯の食材を使ってしまい妻にえらく怒られました。普段料理をしない方は、作り始める前に、それが使っていい食材なのかを家族に事前確認することが重要です。

③インフラ整備
会社ほどIT環境が整っていないため、モニターが小さいことや回線が遅いことなど、一般的には会社と比べると作業効率が下がってしまいます。しかし、業務によっては在宅の方が集中してできることもあるため、在宅でやることをまとめると効率的です。私は思考を整理するときに独り言が増えるので、文書作成や考えることは在宅の方が捗りました。

④運動不足
私の平日の主な運動は通勤です。週に5回、家と会社の往復をすることがなくなるので、運動不足が懸念されます。また、在宅勤務だとお菓子の誘惑に負けることが多く…(察してください)。ということで、在宅勤務太りを避けるため、お昼や業務終了後に創出した時間を運動にあてるのがよさそうです。

まだ在宅勤務初心者のため、見えていない課題もあるかと思いますが、トライ&エラーでテレワークのメリットを高められればと思います。

PS
写真はランチでおいしかったカップ焼きそばを使ったそばめしです。
冷蔵庫と妻に相談しながら料理も楽しみたいと思います。

マーケティング部
長沼