気温や湿度が高くなってくると、心配なのが熱中症です。

熱中症とは、高温な環境に長時間いて汗をかき、体内の水分や塩分が失われて体温が上昇したために発症する頭痛・下痢・めまい・意識障害などの症状の総称です。総務省の発表によると、2019年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は71,317人にのぼります。なお、熱中症による死亡者数は、多い年には高齢者を中心に1,000人以上にもなります。

誰もが気を付けたい熱中症ですが、対策を取っていても発症してしまうこともあるでしょう。もしも熱中症で倒れて入院をすることになってしまった場合、加入している医療保険を使うことはできるのでしょうか?

■熱中症で入院したら医療保険で保障される?

熱中症で入院をした場合、その入院時にはまず公的医療保険が利用できます。公的医療保険とは、国民健康保険や組合健康保険など、日本の国民全員が入っている健康保険のことです。もしも入院が必要になった場合でも、公的医療保険が適用される費用については、自己負担は最大1~3割(年齢や所得による)で済みます。また、医療費の負担が重くならないよう、1か月の医療費が一定以上になった場合、その超えた額を支給する、高額療養費制度もあります。

また、入院保障のある民間の医療保険に加入している人は、保障を利用できる可能性があるので、保障内容を確認してみましょう。たとえばライフネット生命の医療保険「じぶんへの保険3」の場合、病気やケガの治療のために入院すると、設定した入院給付金日額×入院日数分の給付金を受け取ることができます。また、症状が軽く入院が日帰りを含めた5日以内で済んだ場合には、まとめて5日分の給付金を受け取ることもできます。
※外来での治療の場合は保障の対象外です。

もしもの時のために、短期入院にも手厚い医療保険に入っておくと、熱中症を含む病気やケガでの入院に備えられて安心です。

■熱中症の予防法と対処法

熱中症での入院には公的医療保険と民間医療保険で備えられることがわかりましたが、命の危険もある熱中症は、やはり予防と対処が肝心です。毎日天気予報を確認し、最高気温が30℃以上の真夏日や、最低気温が25℃以上の熱帯夜には、しっかりと熱中症対策を取ることが必要です。

気温以外にも天気で注意したいポイントは、

  1. 暑さ指数(WBGT…熱中症の危険度を判断する指標数値)が高い
  2. 湿度が高く蒸し暑い
  3. 風が弱い
  4. ずっと涼しかったのに急に暑くなった日かどうか

の4つです。特に高齢者や幼児、持病など体調に不安がある人は注意が必要です。また、暑さ指数(WBGT)が高い時は、屋外での運動もできれば避けた方が安全です。

熱中症の予防のためにどういったことを心がければ良いのでしょうか。環境省の「熱中症予防情報サイト」によると、次のような予防行動が挙げられています。

  • 涼しい服装で過ごす
  • 日陰を利用して暑さを避ける
  • 日傘や帽子を使用・着用する
  • のどが渇く前に水分補給、汗を大量にかいた際には塩分補給を忘れず行う
  • 室内でも温度・湿度をはかり、我慢せずに冷房や扇風機を使って涼しく過ごす

気温が高い日が増えてくる5月頃から梅雨明けにかけて、上記のポイントに気を付けて過ごすようにしましょう。

また、もしも自分や周囲の人が熱中症を疑われる状態になってしまったら、以下のフローチャートを参考に速やかに応急処置をとってください。

日本の平均気温は年々上昇傾向にあるとされていますので、熱中症になるリスクも徐々に高まっていく可能性も考えられます。熱中症の予防法・対処法をしっかりと身に着けて、夏を楽しく健康に過ごすことができるようにしたいですね。

熱中症の解説・対処法については以下の記事もぜひご覧ください。

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<クレジット>
文/年永亜美(ライフネットジャーナル編集部)