(画像はイメージです)

定期育成採用で入社した山本のブログ、後編です。(前編はこちら
前回は一次面接の際、「服装は自由」という案内にどうするか迷った山本。今回もあることに気をつけようとしていたのですが、はたしてその結果は?


2度目の面接ということで、初めからネクタイを外し、すこしカジュアルな服装で面接に挑みました。

今回の面接官は自分よりも一回り、二回り年上の部門長でした。僕はよく一人でバーに行くので、一回り、二回り年上のマスターや常連さんと話をする機会が普段からありました。そのため、年上だからと臆することなく、いつも通りの自分で受け答えができた気がします。

話が盛り上がった頃にちょうど面接が終了し、別の部門長が部屋に入ってきて再び面接という、目まぐるしい3時間でした。さすがに全ての面接が終了した時にはグッタリしましたが、選考時から社員と膝を突き合わせてみっちり話ができるという機会は、とても貴重な気がします。

僕はこの選考を通じて、この人たちと働いてみたいな〜という想いと、ここでなら僕でもやっていけるかも! というワクワク感がだんだん増えていくのを感じました。

これでもう面接は終わりだろうと思いきや、後日「次回は『価値観面談』があります」というメールが届きました。価値観面談では今までの面接よりも、より深く自分の考え方や経験を掘り下げ、それがライフネット生命で働く時にどう生きてくるか?ということを人事の方と話し合いました。

ライフネット生命がある麹町を訪れるのも3回目、東京駅から四ツ谷駅への乗り換えも手馴れたものです。それに加え、徐々にライフネット生命の雰囲気も分かってきたので、服装もトレーナーにジーパンとスニーカーというカジュアル感満載になってきました。

JR四ツ谷駅付近。今も出勤するときはここからオフィスまで15分ほど歩いています。

面談担当の社員が開口一番、こんなことを言いました。

「山本さんは『ナイスな人』ですね!」

普段なかなか言われ慣れていない言葉ではありましたが、なんだかうれしくって、くすぐったい気持ちになりました。
初対面の人たちに、自分のへんてこりんな生き方や想いが伝わり、かつそれらを肯定して前向きに受け止めてもらえたということが、純粋に嬉しかったのです。大袈裟になりますが、今まで曲がりなりにも生きてきてよかったな、と思えました。

後日、ついに、最終選考へ通過した旨のメールが届きました。そして、面接のフィードバックとともに、話し方についてもいくつかアドバイスが書かれていました。

そのうちの一つで、言われて初めて気づいたのですが、僕は自然体で選考にのぞみすぎて、一人称として『私』でも『僕』でも『小生』でもなく、無意識に『俺』を使ってしまっていたらしいのです。とにかく最終選考ではどんなことがあっても『俺』を使わないように、と心に固く誓いました。

そして迎えた最終選考の日。ついに役員陣との最終面接の始まり。
いいか、山本。『俺』だけは使うな。絶対に『俺』だけは使うな。

面接も佳境を過ぎた頃、だんだん緊張も解け、普段の自分らしく話せるようになってきました。
そして役員陣とも打ち解けてきた、ちょうどその時、少し考え込んでしまう質問をされました。僕は顎に右手を添えて「うーーん」と悩み、数秒後、自分の考えを述べようとして、つい勢い余って『あの単語』を口にしてしまいました。

「あの、なんといいますか、俺は……」

……あ!! 『俺』、使ってもうた!!!!!!!

吹き出る汗! (ジワ〜)
凍りつく空気! (カチンッ)
躍動する鼓動! (ドクッドクッ)

咄嗟に「すみません! 『俺』と言ってしまいました! 申し訳ございません!」とお詫びしました。
心の中では
「あかん、もうダメや。最終面接中に『俺』だけは使ったらアカン! ホンマ、やらかしてしもうた! (なぜか関西弁)」
と、あたふたしていると、役員の方から
「さっきの『俺』は自然に出て来たものですから、大丈夫です。気にしないでください」
と言ってもらえました。

きっと、『俺』を使ったらダメ! 『俺』を使ったらダメ! と思い込み過ぎて、某芸人さんの『押すな押すなは押せ理論』が作用し、最後の最後にぽろっと『俺』が出てしまったのだと思います。ただ、僕の最終面接はこれだけでは終わりません。

そろそろ面接が終わろうとしている時に、ひょんなことから「山本さん、本日はけん玉を持っていないのですか?」と面接に同席していた人事から、全盛期の中田英寿ばりのキラーパスが飛んで来ました。

いや、さすがに、こんな時にけん玉って!
(僕は自己PRとしてこれより前の面接で、けん玉を披露していました)

そもそも、そんなもの普段から持ち歩いてないし、今は面接中だし、しかも役員の前だし、さすがにね……。しかし念のためカバンの中を探ってみると、中には妙にゴツゴツするものが! 気付いた時には僕はけん玉を右手で持ち、いつの間にか席から立ちあがっていました。

みなさまお察しの通り、僕は最終面接中にけん玉をやったのです。『とめけん』という、あの先っぽに玉が刺さる、あの技です。
もちろん、ナイスな僕は一発で決めました。

そうです。これが多様性を尊重する、ライフネット生命という会社なのです。
選考用の課題で2万字の文章を送りつけても、面接中に一人称で『俺』を使って、挙げ句の果てにけん玉をやったとしても、しっかり人間性を見てくれる会社です。

そして入社してから4カ月弱が経ち、あいかわらずの『俺』らしさを発揮して、社内を俄かにザワつかせる日々を送っています。ライフネット生命の社員はみんな慈悲深く、しっかりと対応してくださるので、僕は生き生きと新入社員として働くことができています。

まだまだ生命保険に関してひよっ子ですが、ひよっ子はひよっ子なりの視点や感覚を大事にして、生命保険業界に新しくて気持ちのいい風を吹かせられるようにがんばります。

最近の麹町付近の夕暮れ。僕はこの通りが個人的に好きです。

人事総務部
山本

※本ブログに掲載の内容は、2020年度入社の採用フローに基づいたものです。ライフネット生命の採用フローは変更されることがあります。