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営業企画部・重原の旅行エピソード第2弾です。数年前、友人とバルセロナで旅行を楽しんで、さぁ帰国、というところで、思いがけないトラブルが発生してしまったそうです。そこで重原が取った驚きの行動とは……?


こんにちは。営業企画部の重原です。

以前のブログで、パリ旅行の失敗談について書きましたが、今回は失敗談ブログ第2弾ということで、バルセロナ旅行のエピソードをお話しします!

あれは数年前のこと。友人2人(仮にA、Bとします)とバルセロナ旅行に行き、これでもかと言うくらいバルセロナを満喫し、いよいよ旅行最終日。バルセロナに別れを告げて空港に向かっていた時の出来事でした。
地下鉄の券売機で空港行きの切符を買い終え、改札に入った時に事件は起こりました。

「待って、財布とパスポートがない!」

振り返ると、そこにはバッグの中を見て焦る友人Aの姿がありました。話を聞くと、切符を買った時にはどちらもバッグの中に入っていたとのことでした。
そうです。券売機から改札までのわずかな距離の間で、何とスリに遭ったのです!
切符を買った際に、背負っていたバッグのファスナーを閉め忘れていたことが原因のようでした。

飛行機の搭乗時間までは、まだ余裕があります。パスポートを紛失した時の対処方法を調べたところ、こういった場合には日本国総領事館に行けば何とかなりそうという情報を入手しました。

急いでタクシーに乗り込み、日本国総領事館へと向かう私たち。
無事、到着しましたが……

まさかの休館日!

この展開に、3人とも一瞬にして頭が真っ白になりました。時計を見ると、飛行機の搭乗時間まで残り1時間半しかありません。このあと3人は一体どうなるのか……

結論から申し上げると、パスポートを盗まれた友人Aはバルセロナに残り、友人Bと私は無事に帰国。数日後に、友人Aも無事に帰国してハッピーエンドを迎えました。ですが、そこに至るまでが壮絶で、ここからが本編です。

と、続きをお話しする前に、このときの状況について補足をさせてください!

補足情報①
日本国総領事館に着いたとき、実は3人とも所持金が0円でした!
正確には、パスポートを盗まれた友人Aは現金0円で、利用限度額まで残りわずかとなったクレジットカードを1枚所有。友人Bは現金0円で、なぜかバルセロナでは使用できなかったクレジットカードを1枚所有。そして私は現金0円で、クレジットカードは持っていませんでした!
3人とも現金が0円だった理由は単純で、すべて使い切ってしまったからです。帰りの航空券は入手済みでしたので、空港までの交通費さえあれば大丈夫だろうと、たかを括っていたのです。
そのため、事件現場から日本国総領事館までのタクシー料金は、友人Aのクレジットカードで支払ってもらっていました。

補足情報②
海外旅行なのでモバイルWi-Fiを借りていたのは、スリに遭った友人A。日本国総領事館が休館日と知り、友人Aはバルセロナに残る決意を固めたので、必然的にモバイルWi-Fiは友人Aが持ち続けることに。

補足情報③
先ほど、飛行機の搭乗時間まで残り1時間半と書きましたが、この日本国総領事館から空港までの距離を調べたところ、マップ上では「徒歩1時間半」となっていたのです。帰国を急ぐ友人Bと私は現金0円かつクレジットカードが使えない状況ですので、タクシーなどは使えず……事態は悪化する一方です。

以上、補足情報でした。それでは本編を再開します。

バルセロナに残ることを決意した友人Aと別れた後、友人Bと私はモバイルWi-Fiが使えません(つまりは、スマホが使えない状態)。飛行機の搭乗時間まで残り1時間半、空港までの距離は徒歩1時間半。友人Bと私が話し合いの末に行き着いたのは、

「走れば間に合う」

そう、何を思ったのか、空港まで走って行くという結論でした。見知らぬバルセロナの土地にもかかわらず、地図なしで空港まで向かうことにしたのです!
今思えば明らかに無茶な話で笑えてくるのですが、当時の私たちは焦る気持ちを抑えきれずに、冷静な判断ができなかったのです。冷静さを失った脳の思考ステップは以下の通りでした。

  1. 飛行機に乗り遅れることは、何がなんでも避けなければならない。そうでなければ、友人Aのみならず3人とも帰国できなくなる。
  2. 空港までの距離は長いが、お金もなければクレジットカードも使えない状態なので、タクシーや地下鉄を使って空港に向かうことができない。
  3. 走るしかない!

友人Aと別れる前にスマホのマップを立ち上げ、空港の方角だけ確認して、友人Bと私は一目散に駆け出しました……重いキャリーケースを転がしながら……。

後半に続く! ということで、続きはまた今度の機会に書きたいと思います(ちなみに皆さまのご想像の通り、この先のエピソードの方が壮絶でした)。

今回のバルセロナでの出来事は色々と学びの多いものでしたが、数多くある学びの中でも一番しっくりとくる言葉は「焦りは禁物」。
避けようと努力をしても、人間は誰しも生きている以上は必ずと言っていいほど予想外の出来事に遭遇するかと思います。
そんな時こそ、大きく深呼吸。この心構えが大切ですね! なかなか難しいですが……。

営業企画部
重原