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ライフネットジャーナルでは以前、こちらの記事で献血を通じた社会貢献についてご紹介しましたが、献血者が減少していることをご存じですか? この状況が続けば、本当に必要な輸血用血液の供給に支障が出る可能性もあります。

■いま、献血協力者が減っている

日本では、輸血に必要な血液の確保は献血者によって支えられています。日本赤十字社の調べによれば、年間の献血者数は近年、約500万人あたりで推移しています。しかし、輸血に使用する血液は長期保存ができないため、需要を満たすには、一時期に偏らず毎日約13,000人の献血への協力が必要です。2020年は献血者の数が地域ごとの当初の計画より少ない期間があり、各地域の血液センターが献血への協力を呼びかけてきました。

いざというとき必要な血液が得られない。助けられる命が助けられなくなる。そんな事態を防ぐために、日本赤十字社は日頃から献血者を募っています。

■献血の予約制度があります

日本赤十字社では、献血の予約制度を導入しています。献血の血液を有効に活用するため、予約の日程によっては調整の依頼があることも。

献血する人が一時期に集中しないよう、工夫されています。気になる方は、予約の方法をウェブサイトでチェックしてみてください。

■犬・猫の献血事情

献血が必要なのは、人だけではないようです。犬や猫も血液ドナー登録への協力が呼びかけられていることをご存じでしょうか。人の場合とは異なり、動物医療では広域で利用可能な献血システム(血液バンク)は確立されていないのだそうです。

そのため、各動物病院や動物の医療センターなどが、ペットの飼い主に向けて犬猫の献血を募っているのが現状です。献血に際しては、ドナーとしてペットを登録する手続きや、各種条件があるようですので、まずはかかりつけの獣医師や動物病院のサイトで確認をしてみてください。

※体調などによって献血ができない場合があります。日本赤十字社のウェブサイトや動物病院等でご確認ください。

<参考>
日本赤十字社 ウェブサイト

<クレジット>
文/三田村蕗子