蚊に刺されは何故かゆく腫れるかご存知でしょうか? 理由は、蚊の唾液に含まれるたんぱく質へのアレルギー反応です。このアレルギー反応の程度にはお子さんごとの個人差があり、その程度によって反応の強さが変わります。今回は、蚊に刺されの反応の強さ別に対応方法をお伝えします。

※この記事は小児科オンラインジャーナル(2019年9月9日配信)より許可を得て転載しています。
※本ページの記事は、妊娠・出産・子育てに関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

■いわゆる普通の蚊に刺されは心配いりません

蚊に刺されたときの一般的な反応は、刺された部分が20分前後で小さく丸く腫れて、淡く赤くなり、かゆみが発生し、1〜2日で赤みが増したり、少し硬くなったりして、1週間以内には消えるというものです。不快ではありますが、この反応であれば問題ありません。対応としては、保冷剤で冷やしてあげたり、メントール入りで冷感のある市販ローションを塗ってあげたりするとよいでしょう。病院受診の必要はありません。

■強く反応する体質の子もいます

一方、お子さんによっては刺された部分に強い反応が見られることがあり、腕がパンパンに腫れてしまうこともあります。こちらは、刺されてから数時間で腫れが現れ、8〜12時間で増悪し、3〜10日で改善していく、という少しゆっくりな経過をたどります。蚊の唾液に含まれるたんぱく質へのアレルギー反応が強く出やすい体質が関係しています。小さなお子さんに多いのですが、体質としては数年で改善すると言われています。かゆみや痛みに困っていたら、慌てる必要はありませんが病院を受診してください。ステロイドの軟膏や、アレルギーを抑える飲み薬が処方されることがあります。

■1日以上経ってから強く腫れたら要注意

こうした蚊に刺されへのアレルギー反応はいずれも刺されて比較的すぐに変化が起きることが特徴です。一方で、蚊に刺されてから1日以上経過してから急に強く腫れてきた場合は注意が必要です。蚊に刺された部分をかきこわしたことで、さらに細菌に感染してしまった可能性があります。細菌が感染した場合、抗菌薬での治療が必要なので、病院を受診してください。熱を持っていたり痛みが強いなど、特に腫れがひどければ、緊急性があるので、夜間でもすぐに病院を受診した方が良いでしょう。

蚊に刺されは予防が一番です。正しく虫除けを使用し、まずは予防を心がけてください。

文/小児科医 橋本直也