「入らなきゃ、とは思っているけれどよくわからなくて……」、保険を選ぼうとしたときにそんなことを思う方もいるかもしれません。ファイナンシャル・プランナーの黒田先生にアドバイスをいただきながら、少しずつ保険のことをお伝えしていきます。今回は女性専用の医療保険について、見ていきましょう!

女性専用の医療保険選びのポイント

医療保険には、女性特有の病気に手厚い「女性専用の保険」があるのをご存じですか?

入院・手術がカバーできる一般的な医療保険と基本的な構造は一緒です。そのうえで、どのような人が加入を検討するといいのかを考えてみましょう。

 

女性向けの手厚い保障って必要?

女性保険とは、医療保険の病気やケガでの入院や手術への保障に加えて、女性特有の病気が原因の場合はさらに保障が上乗せされるタイプの保険です。

「女性特有の病気」という名前の通り、乳房や子宮などのがんや、子宮内膜症といった病気はもちろんですが、帝王切開や切迫早産などの妊娠・出産に関するトラブルも保障の対象になる可能性があります。これらの病気で入院をした場合などに、通常の給付金に上乗せした金額を受け取れるという保障が一般的です。

一般の医療保険であっても、他の病気やケガと同じように、女性特有の病気も保障の対象です。一方で、女性は男性よりも入院などの機会が多いともいわれています。病気の治療中や治療後にウィッグの購入など見た目のケアにお金を使いたいときもあるでしょう。これらの不安にしっかり備えたい方には、女性保険は頼れる味方になりそうです。

妊娠・出産を希望する人は早めの検討を

病気にかかった後や妊娠・出産でのトラブルが起きた後では、女性保険や一般の医療保険に入りにくくなる可能性があります。一部の病気や妊娠・出産でのトラブルが保障の対象外となることもあります。

女性に特有の病気に不安がある方や妊娠・出産を希望する人は、早めに検討をして、しっかり備えておけると安心ですね。

 

黒田先生:

女性は、男性と比べると、妊娠・出産などで、入院する機会も少なくありません。

また、一般的に、男性よりも入院期間が長くなる傾向があり、全疾病の平均在院日数は、男性26.9日に対して、女性31.7日と約5日以上も長くなっています。なかには、高血圧性疾患など2.7倍の開きのある病気もあります。(出典:厚生労働省「平成29年患者調査」)

 

共働き世帯の増加にともなって、家計を支える女性が増えている一方で、家事や育児、介護などを担っているのも女性が主です。

そんな女性が、もし病気やケガで入院することになったら……?

医療費の増加や収入の減少だけでなく、家事や育児、介護を代行する人や、アウトソーシングの費用もかかってきます。

 

女性は、夫や子どもを優先させ、つい、自分の保障を後回しにしてしまうこともありますよね。でも、予想以上に、女性が入院したときの経済的負担は大きいことを知っておいてほしいものです。

 

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監修/黒田 尚子
1969年富山生まれ。立命館大学卒業後、1992年(株)日本総合研究所に入社。SEとしておもに公共関係のシステム開発に携わる。1998年、独立系FPに転身。現在は、各種セミナーや講演・講座の講師、新聞・書籍・雑誌・ウェブサイトへの執筆、個人相談等で幅広く活躍。2009年12月に乳がんに罹患し、以来「メディカルファイナンス」を大テーマとし、病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動も行っている。CFP® 1級ファイナンシャルプランニング技能士、CNJ認定 乳がん体験者コーディネーター、消費生活専門相談員資格を保有。
●黒田尚子FP オフィス

構成・文/年永 亜美(ライフネットジャーナル編集部)