(画像はイメージです)

妊娠中はどんなことに気を付けたら良いのかわからず、不安になることはありませんか?特に初めて妊娠する方は不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。
今回は妊娠期間を安心して過ごしていただけるように妊娠初期、中期、後期と時期ごとに気を付けたい注意点をお伝えします。

※本ページの記事は、妊娠・出産・子育てに関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

■妊娠初期は様々な体の変化が起こりやすい

妊娠初期の1~4ヶ月は、女性ホルモンが急激に変化することで体調が変化しやすく、つわりや頭痛、だるさ、眠気、イライラ、など様々な変化が見られます。

ストレスを最小限にし、激しい運動は避けるなど、体調に合わせて無理をしないよう心がけることが大切です。
また、カフェインの過剰摂取は、自然流産のリスクや赤ちゃんの発育を妨げるリスクにもつながるとされています。コーヒーなどのカフェインを含む飲み物は1日2杯程度とし、飲み過ぎないようにしましょう。

つわりがひどい時でも「できるだけ飲む、食べる」がポイントです。栄養バランスはいったん気にせず、まずは食べられるものを食べることが大切です。
今後の妊娠生活や仕事など様々なことで不安になる時期ですが、不安な気持ちによってもつわりがひどくなることがあります。あまり深く考え込まないようにして、この時期を乗り越えることが大切です。

■妊娠中期の安定した時期だからこそやるべきこと

妊娠中期の5~7ヶ月になると胎盤が完成することで、心身も安定します。つわりも妊娠5ヶ月ほどになると落ち着いてくることが多いです。この時期は一般的に「安定期」と呼ばれます。

妊娠中は唾液の分泌が少なくなり、虫歯や歯周病になりやすかったり、免疫力が落ちて感染症になりやすかったりすると言われています。つわりが落ち着いたタイミングで、歯科検診やインフルエンザなどの予防接種も検討すると良いでしょう。

また、この時期になるとおなかが大きくなるにつれて妊娠線ができ始めます。一度できてしまうと自然には戻りませんので、皮膚を保湿することが大切です。お腹をはじめ全身にクリームなどを塗って早めに予防しましょう。
詳しくはこちらの「知っておきたい、妊娠中の皮膚のトラブル」の記事でも解説しています。

■いよいよお産が近づく妊娠後期

妊娠後期の8~10ヶ月頃になると、ますますお腹が大きくなることで胃が圧迫され、胸やけなどの症状もみられます。

そのほかにもむくみや、腰痛、頻尿などの症状が起こりやすくなります。
弾性ストッキングを使用したり、足浴などで血行を促したり、背中がそらないように姿勢を意識すると症状の軽減が期待できます。

また、重い荷物を運ぶ、長時間歩きっぱなしなど負担になるような動作を避けることも大切です。お腹を圧迫しないように仰向けでなく横向けで寝るようにし、動いた後はお腹が張りやすいため無理せず休むように心がけましょう。また、妊娠後期にはいつお産が始まってもおかしくありません。体調に合わせて入院の準備もしておくと安心です。

妊娠時期によって起こる体の変化を意識しつつ、安心して楽しい妊娠生活を過ごせるようにしましょう。

<参考文献>
・日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン‐産科編2020」
・日本産科婦人科学会「HUMAN+」
・厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」
・助産学会誌23(1):48-58,2009.「妊娠中のマイナートラブルの発生状況に関する全国調査」新川治子,島田三惠子,他.
・Rawlings AV, et al. Int J Cosmet Sci. 2012. Dec;34(6):519-24.
・医療情報科学研究所「病気がみえる vol.10 産科 第2版」 pp4‐11,pp38‐45,pp76-79 メディックメディア, 2010

<クレジット>
著作/ヘルスケアテクノロジーズ株式会社
文/看護師 中島 利保(ヘルスケアテクノロジーズ株式会社所属)