main

はじめまして。ライフネット生命で、お申し込みサポート部のウェブを担当しているYukoです!これから私の英語コラムがスタートします。みなさん、よろしくお願いします!

日本語には外来語がたくさんありますが、カタカナだからといって必ずしも元の外国語の意味をそのまま引き継いで使われている訳ではないんですよ。

theme

「クレーム」は、日本語だと、「文句」や「苦情」という意味で使います。
その意味のまま、英語にしてみると…

日本語の「クレーム」をそのまま英語にした例文

その1)新しく買ったパソコンが壊れていたから、クレームをつけた。
The new computer I bought was broken, so I made a claim.

その2)今月は製品についてのクレームが10件ありました。
There were ten claims about our products this month.

 

正しいように思えますが、実は上記の英文は不自然なのです。

●Point 1:英語の”claim”は、「文句」や「苦情」の意味では使わない

では、どのように言えばよいか、説明していきます。

●Point 2:日本語の「クレーム」に相当する英単語は、”complaint”

“complaint” は、「文句」「苦情」という意味の名詞です。日本語は「する」などを付ければ名詞も動詞として使えるようになりますが、英語はそうではありませんので、「クレームをつける」と言いたい場合は、「苦情を『作る』」、 “make” という動詞や、 “file a complaint” というように “file” (「登録する」「記録する」)を用います。

つまり、「クレームをつける」を英語にすると “I made a complaint.” となるのです。

●Point 3:「クレームをつける」は、”I made a complaint.”

ということで、正しい文章にしてみます。

“complaint”を用いた正しい英語表現の例文

その1)新しく買ったパソコンが壊れていたから、クレームをつけた。
The new computer I bought was broken, so I made a complaint.

その2)今月は製品についてのクレームが10件ありました。
There were ten complaints about our products this month.

 

応用編として、 “complaint” の動詞も覚えておくと便利です。

●Point 4:”complaint”の動詞は、”complain”

“complaint” の動詞は “complain” です。同じ意味でも動詞の “complain” を使うと、このようになります。
2つ目の例文に関しては、主語が必要となるので、“customers” (お客さま)を使います。

動詞の“complain”を用いた場合の例文

その1)新しく買ったパソコンが壊れていたから、(製造元に)クレームをつけた。
The new computer I bought was broken, so I complained (to the manufacturer).

その2)今月はお客さまより製品についてのクレームが10件ありました。
Ten customers complained about our products this month.

 

日本語と英語で「claim(クレーム)」の意味が違ってしまっていることを理解いただけましたか?

では、ここからは、英語の “claim” はどう使えばよいかお話ししていきます!

●Point 5:英語の”claim”は、「要求する」「主張する」という意味で使う!

“claim” は、英語では「要求する」「主張する」という意味になります。
たとえば、以下のように使いましょう。

「要求する」「主張する」という本来の意味で“claim”を使った場合の例文

例文)彼は嘘をつくつもりはなかったと主張した。
He claimed he had no intention of lying.

 

また、“claim”は「主張」以外の意味でも、以下のような場合でも使える、意外と便利な単語です。

“claim”を使ったその他の例文

その1)最近は糖分が老化を加速させると明言する医者がいる。
Some doctors now claim that sugar increases the rate at which people age.

その2)彼女はチームが期日を守ることができなかったことの責任を認めた
She claimed responsibility for the team missing the deadline.

 

これでもう “claim” の使い方は、バッチリですね!

次回もお楽しみに!

<プロフィール>
千浦郁布子(ちうら・ゆうこ)
東京都千代田区生まれ。幼稚園〜小学校と大学の計12年間をアメリカで過ごしました。前職で英会話学校の教材とサービスの開発をしながら、ポッドキャストなどの英語学習コンテンツをつくっていました(自ら出演も!)。現在は、ライフネット生命のお申し込みサポート部でお客様との接点となるウェブサイトやパンフレットなどのマネージングをしています。最近、ゴルフ帰りにノリで初のバンジージャンプに挑戦。その日に出したゴルフの自己ベスト記録が、ほぼ記憶からかき消されてしまうような体験でした。