2023年2月18日にライフネット生命オフィスにて開催された「第49回ふれあいフェア」。後編では、第二部に行われた代表取締役社長・森によるレクチャー「子育てと保険の関係」をお届けします。

<当日のプログラム>
(1) 第一部 ライフネット生命の子育て奮闘中社員によるトークセッション
(2) 第二部 代表取締役社長・森によるレクチャー「子育てと保険の関係」←今回

■保険を契約する“目的”を考える

森はまず、ライフネット生命が創業時から掲げている「子育て世代が安心して赤ちゃんを産み育てられる世の中にしたい」という思いについて語りました。

森:ライフネット生命は『若い世代の保険料を半分にして、子育て世代が安心して赤ちゃんを産み育てられる世の中にしたい』という思いから創業しました。保険といえば、結婚や妊娠、出産などの大きなライフイベントをきっかけに契約を検討される方が多いものです。そして、そのような数々のライフイベントに直面する方の中には、お給料が上がる手前の、資産をふやし始めたばかりの若い世代の方々もいらっしゃると思います。特に現在、物価高が続く中で、どのような距離感で保険と付き合っていくかはとても重要なことだと考えています。

森は、子育て世代が保険を考える第一のステップとして、「保険の目的」を決めるのが重要だと挙げました。

森:まず、お金を貯める「貯蓄」と、損失に備える「保障」を分けて考えることが大切です。例えば、毎月5,000円ずつ貯金していくと、1年後には6万円、10年後に60万円になり、備えたい金額を貯めるのに時間がかかります。それに対して、今月のうちに保険金額500万円の死亡保険に加入すれば、万が一のときには500万円の保障を受け取れることになります。

ライフネット生命ウェブサイトより

森:例えば『自分は家系的に長生きしそうだな』『60〜70代まで健康でいられそう』という方であれば、老後の生活費をコツコツ貯蓄で備えていくことも考えられるでしょう。一方で、発生確率は低くても、一度に大きな金額が必要となるような事故や大病などの事象に対しては、保険で備えることが理想的です。
死亡保険を検討する場合は、一般的には自分に万が一のことが起こったとき、遺された家族が生活を維持できる金額が、保険金額を考える基準となります。お子さまがいらっしゃる世帯・家庭であれば、お子さまの成長に合わせて、必要な教育費はいくらかを考えた上で保険金額をご検討いただくことが重要です。また、複数のお子さまがいらっしゃる場合は、一番年下のお子さまが独り立ちするまでを目安に、必要な金額を考えてみてください。

二児の父親でもある森が、子育て世代の保険活用のポイントを解説した

保険金額以外にも、「保険期間」、すなわち何年間保障を受けられるかについて考えることも重要です。

森:保険期間が一定である『定期型保険』と、保険期間が一生涯続く『終身型保険』の違いが気になる方もいらっしゃると思います。定期型の特徴としては、保障される期間が限られていて、その分終身型より保険料を安く抑えられるのが一般的です。当社の扱う定期保険のご契約者さまでは、10年間の保険期間を選ばれる方が多いですね。
一方で、一生涯保障が続く終身型は、同じ保険金額であれば定期型より保険料は割高になるのが一般的です。その分、保険料が契約時から上がらない安心感があります。

終身型や定期型の保険のメリットやデメリットを踏まえて、ご自身に合った保険を考えることが大切だと、森は話します。

■公的な保障を確認して、必要な保険を考える

事前にご契約者さまにご回答いただいたアンケートの中で、「子育てを始めてから印象が変わったこと」の第2位に挙げられていたのは「行政サービス」でした。森は、保険への申込を考える前に、国や自治体の公的な保障や、勤務先が提供する制度についてもぜひ調べてみてほしいと続けます。

森:私も育児をする中で、思ったよりも知らないことがたくさんありました。たとえば行政サービスには、子どもの教育だけではなく、医療や介護の面でも自治体で受けられるサービスがありますし、勤務先でも何らかの保障や制度があるケースもあります。まずはこの公的保障、社会保障について、自分が利用できるものを認識しておくことが大切です。その上で足りない保障を考えれば、保険料の負担を抑えられると思います。

■生命保険が必要でなくなるときを想定する

人生の局面が変わっていくごとに、必要な保障の考え方もどんどん変わっていきます。貯蓄の状況やライフステージの変化によって、民間保険が不要となるケースも少なくありません。ライフネット生命の商品を解約するお客さまに向けて実施しているアンケートから、一部をご紹介します。

解約されるご契約者さまから寄せられたアンケートのコメント(一部抜粋)

森:生命保険の解約と聞くと、保険の内容にご不満があって解約するケースを想像される方もいるかもしれません。しかし、そのようなネガティブな理由ではない解約もあります。

今回、ご紹介しているお声のように「特段事故や病気もなく、退職に備えて貯蓄をしっかりできたので、保険が要らなくなった」「子どもが全員社会人になったので解約することに決めた」「住宅ローンを組んだ際に団体信用生命保険に加入したので、当社の保険は不要になった」という方もいらっしゃいます。いずれも保険と良い向き合い方をされている事例だと思います。ぜひ、契約時だけではなく、保険を手放すとき、解約するときのことも意識して、保険を定期的に考える機会をつくるのがおすすめです。

保険会社から『今の保障はちょうどいいですか』と聞かれると、『保障が足りないのでは、もっと入った方が良いのでは』と聞かれていると感じるかもしれませんが、当社としては『保険に入り過ぎていないか』『不足はないか』という点を、ご確認いただきたいと思っております。今回は子育てをテーマにお話ししましたが、人生には他にもさまざまなライフイベントが想定されます。わからないことは当社のコンタクトセンターをご活用いただくなどして、折に触れて保険の見直しをしていただければと思います。
ライフネット生命のウェブサイトやチャット窓口、LINE公式アカウントを通じて、チャット形式でのご相談も可能です。コンタクトセンターの専任オペレーターが対応しますので、保険の見直しや保障の内容についてお悩みの際はぜひ、ご活用ください。

子育て中の社員とご契約者さまが一堂に会し、育児の大変さや楽しさ、保険との向き合い方を語り合った今回のふれあいフェア。参加した社員にとっても、発見や気付きがあったようです。

小野澤:子育てには、悩みが尽きないものなのだなと改めて実感しました。悩みを楽しみに変えながら、これからも子育てを頑張っていきたいと思います。

関根:創業者の出口が以前、「喜怒哀楽の総量が人生の豊かさである」と言っていたのですが、子育てには喜怒哀楽の全部の感情があって、その振れ幅がすさまじいですよね。今回、そんな子育てについて皆さんと共感・共有し合いながら過ごすことができてありがたかったです。私も子どもが春から高校生で、大学進学や就職・独立も視野に入ってきているので、保険について改めて考えるきっかけにもなりました。

:ふれあいフェアは子育てや保険に関する情報共有の場としてだけでなく、当社に対する期待の声やご意見をお伺いできる場としても大変貴重な機会ですので、皆さまから育児や保険に関してもお話を伺いながら、我々もレベルアップしていきたいなと考えています。

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<クレジット>
取材・文/ライフネットジャーナル オンライン 編集部
撮影/村上悦子