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10年や20年など、一定の期間を保障する保険のことを定期保険といいます。定期保険には、保険期間が終了した後も、契約を継続する「更新」ができるタイプがあります。

10年定期であれば10年後に、1年定期であれば1年ごとに更新が訪れます。更新時に保障内容をそのままで継続した場合、多くの場合において保険料が上がるため、定期保険は終身保険と比較しその点がデメリットだと言われがちですが、果たして本当にそうなのでしょうか。ライフネット生命の定期死亡保険を例に定期保険のメリットとデメリットについて考えてみましょう。

※この記事は、2020年6月に内容を更新して再掲しています。

◆「定期保険の更新」とは?

更新とは、保険期間の終了後も健康状態に関係なく、原則として同じ保険金額・保険期間で保険契約を継続することができる制度です。

例えば保険期間が10年の定期保険の場合、10年後に更新を迎えるわけですが、更新時には新たな申し込みや告知は必要ありません。つまり、10年という保険期間の途中で病気を患ったとしても、同じ契約内容であれば健康状態を問われません。

◆更新時=必要保障額の見直しタイミング

生命保険について言えば、加入時の内容をそのまま更新している方が多いのではないでしょうか。しかし、家族構成やライフイベントによって、必要保障額というのは変化します。簡単に言えば、これから教育費が20年以上も必要となる0歳児を持つ家庭と、子どもが成人して独立した家庭では、「家族のために残しておく必要保障額」が大きく違ってきます。

そこで、更新というタイミングを利用して保障額を見直すことで、保障内容を常に適正に保っておくことができるのです。いわば、更新=見直しアラート、とも言えるでしょう

◆ただし、ほとんどの定期保険は「自動更新」です

ほとんどの定期保険は「契約者の申し出がない限り」“同じ契約内容で自動更新”する形を取っています。自動更新の際、保険料は更新時の年齢で再計算されます。つまり、保障内容がそのままであれば更新を迎えるたびに保険料は上がっていくということになります。

例えば、ライフネット生命の定期死亡保険「かぞくへの保険」の場合、30歳男性が保険期間10年・保険金額3,000万円で加入すると、毎月の保険料は2,704円です。10年後の40歳のときに保障内容を変更せずに更新をすると、毎月の保険料は5,275円に上がります。

※2020年6月1日現在の保険料で計算しています。保険料払込期間は保険期間と同一です。

このように更新をするとほとんどの場合、保険料の上昇に結び付きます。更新を保険の見直しの機会として、自分の現在の状況に合った適切な保障かどうかを考えてみましょう。保険料を抑えたい場合は、保険金額を減らすことも方法の一つです。

保険は、子どもが生まれたタイミングなどのライフステージの変化に合わせて、現在ご加入中の保険金額を見直してみることをおすすめします。独身の頃に比べ、万一のことがあった場合の必要保障額は、子どもの教育費などに備えようとすると大きくなっています。こちらのページもぜひご参考にしてください。

<クレジット>
文/ライフネットジャーナル オンライン編集部