新卒採用2年目で代理店推進部の平口と申します。私は大学時代から海外旅行が大好きで、東南アジアを中心にいろいろな国を旅してきました。

これまでの旅の思い出を記してもよいのですが、現在金融機関で働く人間ですので、今回は海外の「お金」に関するお話をしたいと思います。

普段の生活に必要不可欠なお金ですが、国によって通貨の単位や桁数が全く異なりますので、ある日、世界で一番大きな桁数の紙幣っていくらくらいなんだろう?と思い、調べたところなんとジンバブエで「100兆ジンバブエドル紙幣」が存在することがわかりました。

さらに調べていくとどうやらこの100兆ドル紙幣は、ジンバブエで2007年ごろから物価の急激な上昇によるハイパーインフレが起こり、その中で発行されたようです。

ちなみに2009年には、非公式ながら24.7時間ごとにモノの価格が2倍になるほどのインフレ率(年率6.5×10の108乗%)になっていたそうです。

持っているだけで一瞬お金持ちに見えそうな、この100兆ドルが思わず欲しくなりネットで約3年前に2,000円で購入することができました。

しかし実際この100兆ドルの価値は、ジンバブエが2015年に自国通貨の「ジンバブエドル」を廃止しアメリカドルや南アフリカランドに移行した時点でのレートは、約300兆ドル=1円という驚愕のレートでした。つまりこの100兆ドルは約0.3円の価値しかありません……。

よってタイトルの問い「100兆ドルあったら何に使いますか?」の答えとしては、「(恐らく日本では)何も買えない」になるでしょうか……。

2,000円が約0.3円分の外貨になるという、一見するととんでもない外貨両替を行いましたが、この100兆ジンバブエドルを通じてジンバブエの政治や経済の歴史を学ぶことができたとともに、こんな紙幣がうまれた国はどんな国なんだろうと、また一つ行きたい国が増えました。

ちなみに現在この100兆ドル紙幣の価格をネットで見たところ、9,000円ほどで販売されているサイトもあり順調に価値が上がってきているようでしたので、いつか将来100兆(米)ドルの価値になることを願って、大切に保管しておこうと思います。

※2017年9月26日「ライフネット生命保険 社員ブログ」より