生命保険には、死亡に備える「死亡保険」や、入院・手術などに備える「医療保険」、がんに備える「がん保険」、子どもの教育費に備える「学資保険」など、さまざまな種類があります。さらに、それぞれの保険の種類の中は、保険期間などの違いによって種類が分かれています。

例えば死亡保険の場合、保険期間が定められている「定期保険」や、保険期間が一生続く「終身保険」、その他に「養老保険」「定期付終身保険」などたくさんの種類がありますが、ここでは保険期間による違いを理解するために、死亡保険の「定期保険」と「終身保険」を比較してみましょう。

■お金が必要なタイミングと、亡くなるタイミング

死亡保険の基本的な役割は、ご契約者が亡くなったときに残された家族の生活やお子さまの教育費などに備えるというものです。

亡くなるタイミングはあらかじめ分かるものではありませんが、若いときの方が残された家族のその後の生活が長いので、必要な保障額が大きくなります。加えて、若いときの方が一般的に預貯金が少ないため、「預貯金は少ないけれど将来残すべき額が大きい」ものです。

年齢が上がるにつれ、万一の場合に残すべき金額は減っていきます。子どもが成人していれば教育費はかかりませんし、年金がもらえる年齢になったり、ローンを払い終わって家賃がかからないケースなどもあります。また、若い頃よりは預貯金もある程度余裕があるのではないでしょうか。

このように、大きな保障が必要なタイミングと、亡くなる確率が高くなるタイミングは反比例します。

同じ保障額を得るには「定期型」の方が保険料が安くなるため、特に若い方には死亡保険は定期型がおすすめと言えます。

■「定期型」と「終身型」、保障額の差はどのくらい?

生命保険文化センターが発行している『ほけんのキホン』という冊子に掲載されている例をご紹介すると、40歳男性が20年間、毎月1万円の保険料を払った場合、総額240万円の保険料に対して「定期型」の死亡保険の場合1,900万円の保障が持てると言われています。

一方「終身型」では、同じ40歳男性が20年間、毎月1万円の保険料を払った場合、総額240万円の保険料に対して保障は約270万円しか受け取れません。定期型と比べると、保障額は7分の1ほどです。

「終身」というからには、契約者は必ず亡くなるので、保険会社は確実に支払いが発生します。その支払いに対応するために、保険会社は保険料のほとんどを保険金の原資として残さなければなりません。

■「終身型」死亡保険のメリットは?

先ほどの例に沿って、「終身型」の保険料1万円を払う代わりに、20年間毎月1万円の積み立てをすれば、「終身型」の保険料1万円で得られる約270万円の保障と同等の額を貯めることができます。

ですが、積み立てを始めてから20年間、万が一の事態が起こらないという保証はありませんし、また手元に現金があるとつい使ってしまってなかなか貯蓄できない、という方にとっては、「終身型」の保険にすると毎月の引き落としによって強制的に貯蓄ができる、というメリットがあります。

保険料を積み立てのつもりで支払い続け、将来解約すれば、ある程度まとまったお金をつくることができますし、保険料控除による節税メリットも得られます。

■「医療保険」の場合は「終身型」?「定期型」?

では、「医療保険」の場合は「定期型」と「終身型」をどのように考えればよいのでしょうか。医療保険は「終身型」の方が安心が長く続くため、一般的にはおすすめです。入院リスクは若いうちは低く、60、70、80代と、年齢が上がるごとに大きくなります。「定期型」の場合、年をとってからの更新は保険料が高額になり、一定の年齢を超えると契約が更新できなくなることもあります。その点、若いうちから「終身型」の契約をしておけば、同じ保障が一生続く安心感があります。

ただ、医療保険についても、考え方次第では「定期型」を選ぶメリットもあります。高齢になったときにかかる医療費は預貯金でまかなう、と割り切って「定期型」の契約にすれば、若いうちの保険料を抑えることができます。

いずれにしても「マイホームに次いで人生で2番目に高い買いもの」と言われる生命保険は、ご自身の考え方によって、納得できる形を選ぶことが一番です。そのためのお手伝いとして、ウェブサイト、LINE、お電話など、ご都合のよい方法でいつでも、お気軽にご相談ください。
●ライフネット生命 保険相談サービス

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文/ライフネットジャーナル オンライン 編集部