16021202_1ライフネット生命の社員が涙道狭窄の「日帰り手術」を受けることになりました。
医療機関と社員の協力を得て、同行取材してきました。眼科医療の最前線の医療の日帰り手術の模様と、日帰り手術の保険金の支払いについてのチェックポイントをご紹介します。

●取材場所
今回お邪魔したのは、横浜桜木町眼科の林憲吾先生です。眼科の手術と言えば、白内障や近視の手術がおなじみですが、林先生は、眼瞼(まぶた)や涙道関連の手術の専門家で、その実績は数千件を超えています。

●受診のきっかけ
「悲しくもないのに涙が常に流れてきて、物がぼやけて見える」

●涙の出る仕組みと涙道閉鎖(下図)
涙は目の上にある器官で一定量生成され、目を潤していますが、生成された涙はその後鼻の方にある器官により吸収されます。この涙の通り道を涙道といい、涙道がせまくなると、涙が目にあふれ、視界がぼやけたり、周りの皮膚が荒れてしまいます。

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●涙道閉鎖の治療と手術の流れ
狭くなった涙道を広げるために、細いチューブを入れて涙道を拡大させます。
手術は前回の診察にて予約。このとき、手術についての説明を受け、同時に同意書が渡されます。

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手術当日は、受付でサインした同意書を提出。日帰り手術なので、同意書以外の持ち物は不要です。

受付後、前の手術が終わるのを待つまでの間に、麻酔の前処置を行います(下写真)。

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手術台(椅子)に通されると、最終確認のため、もう一度先生から手術の内容の説明があります。非常にスムーズな流れです。そして、何より驚いたのが、スーツを着たままでもOKということ。手術と聞くと、手術服を着て手術台に乗せられて移動するというイメージがありましたが、今回の場合は髪の毛が入らないようにヘッドキャップをつけるだけでした。

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今回使用するのは、涙の通り道を拡張する涙道内視鏡(下の写真)と涙道に挿入するシリコンチューブです。内視鏡の太さはわずか1ミリにも満たないもの。

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大腸や胃の内視鏡と比べて、その大きさは非常にコンパクト。内視鏡で慎重に涙道の内部を確認しながら広げます。

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涙道を広げたら、今度はシリコンチューブを挿入します。シリコンチューブはたった1ミリの太さで、これが狭くなったり、詰まってしまったりした涙の通り道に術後およそ2か月間挿入されます。

手術にかかった時間はわずか5分。その後、後処理をして処置は終了しました。
受付で精算と次回の診察予約を行い、終了です。帰宅してすぐに夕飯も食べられます。

●保険金の支払い(日帰り入院手術の場合)
この涙道狭窄・閉鎖の手術ですが、当社の医療保険「新じぶんへの保険」「新じぶんへの保険レディース」の場合、今回のような日帰り外来手術でなく、入院を伴うものであれば以下の給付金の対象となります。

 ・手術給付金(ご契約の入院給付金日額 × 10倍)
 ・入院給付金(ご契約の入院給付金日額 × 入院日数)

 ※入院給付金は、日帰り入院を含む5日以内の入院の場合、日額の5日分を支給

今回の手術のレポートを見てわかるように夕方5時から開始で、6時には帰宅できるという簡便性が、日帰り外来手術のメリットです。しかし入院がないので、当社の入院給付金と手術給付金の対象にはなりません。

●外来手術か、入院手術かのチェックポイント
医療機関の会計時に、領収書と診療明細書をもらえます。

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診療明細書(領収書)のところにある入院料等の点数を見ていただき(赤枠)、こちらに点数が入っている場合は、「日帰り入院手術」となり、当社の医療保険においてはお支払いの対象となります。

ライフネット生命からのお願い
ライフネット生命では、原則、医師から発行される診断書ではなく、会計時に受け取る診療明細書をご提出いただくことで、医療保険給付の請求が可能となっています(※)。よってこの診療明細書を誤って捨ててしまうと診断書を取るなど別の手間が生じる場合があります。入院、手術をお請けになった場合は、窓口で、診療明細書をきちんと発行してもらい、捨てないようお気をつけいただければと思います。

以上、涙道狭窄手術のレポートでした。

※保障内容や治療の内容によって、医師の診断書(各種証明書)のご提出が必要となる場合があります。また、終身医療保険「新じぶんへの保険レディース」は対象外となります。

<クレジット>
取材・文/ライフネットジャーナル オンライン編集部