ライフネット生命保険の動画「202X年 空想保険」より

2008年に保険業界の先駆けとしてインターネット上での生命保険販売を開始したライフネット生命は、これからもテクノロジーを活用して、生命保険の未来を創造していきたいと考えています。この考えに基づき、2020年代の近未来の生命保険のサービスを空想した動画「202X年 空想保険」を作りました。テクノロジーの進歩によって、お客さまと生命保険の関わり方がどのように発展するのかを勝手気ままに空想した短編の動画です。

本動画に登場するのは、毎日忙しく時間に追われている、共働きの子育て世代の夫婦です。結婚を機に、夫婦ともども、ライフプランについて真剣に考え始める年齢です。

私たちの身近にもたくさんいそうな夫婦ですが、動画の中では、彼らを取り巻くテクノロジーはかなり進歩しています。網膜認証で個人を識別し、生命保険の申込みを行い、日々の健康管理は遠隔診療で済ませています。私たちの生きる現代をベースにしながらも、「このようなサービスが提供されると便利ではないか?」という生命保険の未来を描いているのです。

ライフネット生命はなぜ、この動画を空想したのか? その制作意図について、本動画の企画メンバーの中心人物である、営業企画部の酒寄香純が説明します。

■未来を10年後に設定したワケ

――今回の動画を企画した理由は?

酒寄香純(ライフネット生命保険 営業本部 営業企画部)

酒寄:ライフネット生命は毎年6月に株主総会を開催しています。透明性のあるオープンな会社という理念に基づき、株主のみなさまだけでなく、ご契約者のみなさまも招待して、会社の業績や方向性をご説明しています。特に、今年は、会長だった出口(治明)が取締役を退任し、もうひとりの創業者である岩瀬(大輔)が先頭に立って会社を引っ張っていく体制に変わりました。30代の取締役も2名選任され、いわば、会社が大きく若返る節目のタイミングだったわけです。そこで、ライフネット生命が未来に向かっていく会社だと、何かわかりやすい形で出席者のみなさまに示したいという考えがありました。

そのタイミングで、私たちがどういう未来を保険会社として目指していくのか。そして、生命保険の未来をどのように考えているのか。そういった考えを象徴的に表したいと考えたことが企画のきっかけです。

――それはどういった未来像?

酒寄:コンセプトは、「見た人がワクワクできるような未来を描いた動画」です。お客さまから「わかりにくい」という声もある生命保険の手続きを、テクノロジーの力でわかりやすく便利にしたい。そのためには、どういうサービスを考えたらいいのか。そういった観点で、未来の生活を“空想”して制作しました。具体的なサービスの予告ではなく、あくまで、勝手気ままに“空想”したというところもポイントのひとつです。

――なぜ202X年?

酒寄:あまり遠い未来だとSFみたいになってしまって、現実味を感じられないからです。空想ではありますが、動画を見た人が「こういうサービスが実現してもおかしくないよね」と感じていただくために、10年くらい先の未来に設定しました。さらに、当社のお客さまに多い世代と同じ、毎日忙しく働いている子育て世代の新婚夫婦に主人公になってもらうことで、こういうふうにテクノロジーを活用したら、もっとお客さまにとって便利で身近な生命保険になるのではないか、という思いをより具体的に表現できたと考えています。

■健康でいることがみんなの幸せになる

――最初は、夫婦が生命保険を検討する場面。ディスプレイに新婚夫婦におすすめの生命保険が一覧で紹介されるほか、申込みの際には、網膜スキャンによる個人認証も。

酒寄:生命保険は、特に自発的に検討するにはハードルが高い商材だと思います。そのため、どんなタイミングでも気がついたときに気軽に検討ができるよう、ライフイベントや日々のライフスタイルも踏まえたうえでおすすめ商品が案内できるような仕組みがあると良いと考えました。

――個人に合わせてカスタマイズされた商品紹介?

酒寄:そうですね。今でもライフネット生命ではスマホやパソコンでいつでも生命保険の検討が行えるようにしていますが、それをさらに進めて、お客さまが検索しなくても、「こちらの商品はどうですか」と保険会社側から提案できるような仕組みが理想です。

――網膜認証はどういった場面で使う?

酒寄:現在の生命保険は個人情報を入力のうえ、健康状態を告知いただき、保険会社側で引受審査を行ってからご加入いただく仕組みが基本です。そうするとほとんどの場合、保険料は性別と年齢で決まります。

空想した動画の中では、保険の申込みに欠かせない個人情報は、すでにデータベースに登録されているという前提になっています。そこには過去の医療データも含まれます。現代では、情報管理や倫理上の課題もあると認識していますが、近い将来にはそれもクリアされることがあるかもしれません。それらの情報を保険の申込みの際に、網膜認証によって個人を特定して参照することで、実年齢ではなく、個人ごとの健康状態なども照らし合わせて、より柔軟に保険料を決定することもできるのではないかと考えました。何よりお客さまにとっては、申込みの際の必要書類を記入する手間も省けるので、とても便利になりますしね。

――ライフネット生命ではすでに免許証などの必要書類を画像で提出できるようにしていますが、その延長線上にありそうな未来像ですね。


酒寄:はい。すでにライフネット生命では、ペーパーレスでの申込みが可能なので、その発展形になるかもしれません。これに加えて、ランニングのシーンでは、一定の距離を走ると、健康状態が良好になったと判断して、翌月の保険料が安くなる仕組みも描いています。ウェアラブルデバイスなどを通じて、ライフログを共有していただくことで、日々の生活習慣や運動の実績が保険料の割引にもつながるイメージです。これは保険会社とお客さまの双方にメリットがある話です。

――お客さまにとっては健康になって保険料が安くなるメリットが、健康な人が増えれば、保険会社としても給付金などの支払いが減るメリットがある。

酒寄:そうです。こうした仕組みは、一部の保険会社ではすでに取組んでいる事例もありますが、それをテクノロジーの力を借りてブラッシュアップして、お客さまひとりひとりが健康を意識して生活すること、保険会社がそのサポートを行うことで、お互いにとってメリットがある状況になると考えました。

■ご契約者同士もテクノロジーで繋がりを

――遠隔診療のシーンは保険会社の仕事と直接は関係していませんが、これは未来の契約者サービスの一例?

酒寄:これは私たちの実感として、「忙しい共働き夫婦にこういうサービスがあったら、とても助かるよね」という思いで入れました。今回の動画全体にも言えることですが、企画にあたっては、メーカーとしての保険商品自体の変化というよりも、保険会社のサービスとしてお客さまとの接点にテクノロジーを活用したものを中心に描いています。これは、当社の文化でもあるお客さま本位の姿勢を表すことにもつながったかなと考えています。

――遠隔診療を保険会社と連携して行うようになれば、日々の医療データを参照して、お客さまが忘れないように、給付金の受取りタイミングを保険会社から知らせることもできるようになりますね。

「空想保険」の動画から、遠隔診療のシーン

酒寄:給付金を受け取られるお客さまは、通院や入院だけで大変です。にも関わらず、給付金の請求手続きもご自身で行わなければならないことは、大きな負担になっていると思います。今でもライフネット生命は、ペーパーレスでスマホ経由での査定からお振込まで最短3日で行う仕組みの「スマ速請求」を導入しましたが、まだまだお客さまの負担を減らすことができるのではないかと考えたわけです。

※詳しくはこちらをご確認ください。

――その後には、契約者同士でコミュニケーションを取っているシーンも。

酒寄:テクノロジーの進歩は、便利な反面、機械的で冷たいイメージをもたれることもあります。だからこそ、SNSで実現されているように、テクノロジーがあることで、同じような考え方を持つ仲間とつながることができる仕組みも入れたいと思いました。例えば、同じような病気の症状を抱えているご契約者が集まるコミュニティがあり、そこにスマホから気軽につながる仕組みがあれば、友人などの身近過ぎる人には相談できないようなことでも、同じ境遇の人からアドバイスをもらえるかもしれない。そういうテクノロジーの活用の仕方は、とても魅力的だと思います。

――動画の最後には、出勤するために出かけた主人公に、メッセージを届けるシーンが。

酒寄:ライフネット生命はテクノロジーを活用して、ご契約者に寄り添っていきたいと考えています。それは給付金の請求時だけではない生命保険会社の役割であるはずだからです。特に、忙しく働く世代をサポートしていきたいという思いを込めた出勤シーンです。赤ちゃんも生まれてがんばろうというタイミングだと思いますし。ちなみに、「元気に明るく働く」というのはライフネット生命のモットーでもあります(笑)

――そういった思いも、「テクノロジーの力で、生命保険をもっと便利に」というフレーズには込められている。

酒寄:大げさにいえば、これがライフネット生命の目指す方向だと思っています。テクノロジーを活用して、お客さまにとって生命保険をより便利にしていきたいという思いで、日々いろいろなサービスなどを考えています。

――誰も気付かないような仕掛けもあると?

酒寄:そうですね。動画の冒頭と最後には、テレビCMでおなじみの「ライフネット生命♪」というサウンドロゴが入っています。実は、冒頭は出口と岩瀬の創業者コンビによるバージョンで、最後のものは、岩瀬も加えた社員バージョンを採用しています。ここには、これからの会社の成長のために、これまで牽引してきた出口と岩瀬の2トップ体制から、岩瀬を中心に会社全体で成長を担っていく体制に変わっていくという決意も込めています。欲を言うと、今回は時間の都合で実現できなかったのですが、ぜひご契約者さんも加わってもらったバージョンも録音したいと目論んでいます。私たちの会社が一番大切にするのは、あくまでお客さまですので。

――未来を描いた動画で、会社の方向性も描いた

酒寄:開業以来の体制が大きく変わるなかで、一度、私たちが目指す未来について考えてみたい。そういう想いを、この動画に込めたつもりです。

――実際に完成して、いかがですか?

酒寄:純粋に作っていて楽しかったです(笑)。やっぱり、私たちがワクワクしていないと、お客さまにも伝わらないので、自分たちが想像して楽しい、こういうのがあったらいいよね、というものを形にしていったことが大きかったと思います。引き続き、将来を見据えて、新たなことにチャレンジする会社であり続けたいですし、今後も発信は続けていかなければならないと考えています。

<クレジット>
取材・文/ライフネットジャーナル オンライン編集部

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