7月に38歳3ヶ月になりました。
大人になって年齢を月でカウントすることは普通はしませんが、38歳3ヶ月という年齢は僕にとって特別な意味をもちます。
なぜかといえば、早世した父よりも年上になったからです。
父よりも年上になるというのはなんか変な感じで、これから先は父が歩んでいない人生を生きるのかと思うと感慨深いものがあります。
ところで、若くして親を亡くした人というのは、人生観よりも死生観が先立ち、その死生観が人生に大きな影響を与えると個人的に思います。
実際に親を早く亡くした人のエピソードとして、ある俳優は、亡くなった父の年齢を自分が超えられるかどうか不安で、その年になるまで結婚という責任のある行為ができなかったといいます。
また、ある作家は、自分の胸に手を当てて心臓の鼓動を感じるたびに、次の鼓動があるという保証はどこにもないと子どもの頃考えていたそうです。
小さい時に死を経験しなかった人からすれば理解に苦しむことかと思いますが、こういった感覚は自分も共感することができ、僕自身も少なからず感じたことがあります。
人は一日一日死へと近づいているといいますが、父の年齢を超えたあとは、幼少の頃から身近に感じていた死というものが自分から遠ざかっていくそんな感覚すらあります。
ちょうどその月に次女が生まれ新しい命を授かったこともあり、2014年7月という月は、生と死の両方について深く考えさせられる僕の人生にとって忘れられない月となりました。
これからも一日一日を大事に生きていこうと思います。
※2014年9月12日更新「ライフネット生命保険 社員ブログ」より