「おつかれさま」の手話をレクチャーしています(※登壇者は口の動きや表情を含めてコミュニケーションをするために、一時的にマスクを外しています)

コロナ禍に入り、場をオンラインへと移して開催してきたふれあいフェア。今年は久々に、感染対策を講じた上でライフネット生命オフィスにて開催いたしました。当日の様子について、司会進行を担当した嶋がお伝えしていきます。


こんにちは。CXデザイン部の嶋です。
8月6日(土)に、第48回ふれあいフェアを開催しました。
2020年より新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンライン開催を継続してきた「ふれあいフェア」ですが、今回は感染対策をした上で、3年ぶりに当社オフィスでの開催となりました。

今年度のふれあいフェアは「学ぶシリーズ」と題して、ご契約者さまに当社のことを知っていただくだけでなく、社会課題についてご契約者さまと私達が共に学べる会を目指しています。
その第一回目となった今回のテーマは「聴こえないってどういうこと?~ろう者と聴者が過ごしやすい社会のためにできること~」。
聴覚障がいを持った当社デフアスリート社員の岡部祐介が登壇し、「聴こえない、ということについて」「ろう者と聴者の文化の違い」などをお話しさせていただきました。
当日は、11名ものご契約者さまがお越しくださいました。

前回に引き続き運営メンバーとして携わり、そしてリアルでのふれあいフェアを初体験した私が、ふれあいフェアを通して感じたことを、お話しさせていただきたいと思います。

◆ろう者の実体験の話を聞いて

私自身、聴覚障がいについての知識が不十分で、当事者の方々がどのような苦労をしていらっしゃるか、具体的に想像することができていませんでした。
今回のふれあいフェアで、ろう者の方の苦労や思いを具体的に知ることができ、気づきと学びの多い時間を過ごすことができたと思います。
特に印象的だったのは、
「ろう者は周りの人から見ると、耳が聴こえないとわからないことが多い。もし周りと違う行動をしている人がいたら、聴覚障がいの人かな? と想像を巡らせて、手を差し伸べてほしい」
という言葉でした。

例えば電車が遅延したときや災害が発生したときなどの情報を伝えるアナウンスは、音声が主になりますよね。
聴者にとっては当たり前のアナウンスも、ろう者の方には聴こえずタイムリーな情報を得ることが難しくなります。
私はこの話を聞いた時、電車遅延のアナウンスが流れても、スマホに目を落とすだけで周りのことを全く見ていなかった自分に気が付きました。
「自分にとっての当たり前は、全員の当たり前ではない」ことを、再認識することができました。
ご参加いただいたご契約者さまからも、「コミュニケーションを大切に、ささやかなお手伝いができるといいなと思う」というご感想をいただきました。

◆会場がひとつに

今回のふれあいフェアでは、登壇者の岡部が話の途中で、「みなさんはどう思いますか?」と参加者に問いかける場面がありました。耳が不自由な方も参加されていたので、その方ご自身の体験やその時感じた気持ちをお話ししてくださいました。

また、「みなさんに知っておいてほしいことがある」と、ご契約者さまから手を挙げてくださる場面もありました。
登壇者とご契約者さまとの対話、更にはご契約者さま同士の対話があり、会場がひとつになって聴覚障がいへの理解を深めることができました。

私は司会進行という役でしたがその雰囲気がとても楽しく、何よりご契約者さまと共にふれあいフェアを作り上げられたことが嬉しかったです。
ご参加いただいたご契約者さまからは「色々な話を聞ける貴重な機会になった」「ろう者の方との交流が刺激になった」等のご感想をいただきました。
今回、リアルでお客さまとお会いしてお話しできたことは、私にとって貴重な経験でした。
ご参加いただいたご契約者さま、ありがとうございました。
今後も私自身がお客さまに寄り添うことを忘れず、自分ができることを精いっぱい努めていきます。
みなさまにライフネット生命のことをもっと知っていただき、身近に感じていただけるようなふれあいフェアを企画していきたいと思っています。

CXデザイン部