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こんにちは、ライフネットジャーナル編集部の年永です。

私は普段、ライフネット生命でのお仕事とは別に、フリーランスのWEBライターとして活動しております。老後の対策としてフリーランスが活用できる制度のひとつに、iDeCo(個人型確定拠出年金)が挙げられます。

iDeCoとは、任意で加入できる私的年金のことです。自分で申し込み、掛金を拠出して積み立て、運用方法の決定を行い、掛金と運用で出た利益の合計額を60歳以降に一時金か分割形式で受け取れます。つまり、国から受け取る年金に上乗せして、老後の資産を自分で準備するもの、ということですね。

そのiDeCoを分かりやすく解説しているのが、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんが監修された本『マンガで一番やさしくわかる! iDeCo(個人型確定拠出年金)の始め方入門』です。

フカザワナオコ(著)、竹川美奈子(監修)『マンガで一番やさしくわかる! iDeCo(個人型確定拠出年金)の始め方入門』ダイヤモンド社

本の中で竹川さんが指摘しているのは、「お金の不安に直面したとき自分で準備をする貯蓄や投資から手を付けようとする人が多い」ということ!
日本では公的な制度で受け取れるお金や企業内保障が色々とあります。老後のお金を考えるときも、公的年金や、勤務先から受け取る退職一時金・企業年金などがあるので、それを踏まえて準備を始めることが大切だといいます。

『マンガで一番やさしくわかる! iDeCo(個人型確定拠出年金)の始め方入門』より引用

日本年金機構のサイトで「ねんきんネット」に登録をして公的年金保険の加入履歴や見込み額を確認することを竹川さんはオススメしています。

ちなみに、これは余談ですが、生命保険や医療保険を検討する場合も同じように、どんな公的保障(健康保険や公的年金)や企業内保障が準備されているのか知っておくことが大切です!

さて、公的年金に上乗せできるお金の準備としてiDeCoがオススメされている理由は、そのメリットにあります。
“iDeCoは掛金が全部所得控除になるので将来の積み立てをしながらその年の「所得税」と翌年の「住民税」の負担が減ります!”と竹川さん。

『マンガで一番やさしくわかる! iDeCo(個人型確定拠出年金)の始め方入門』より引用

『マンガで一番やさしくわかる! iDeCo(個人型確定拠出年金)の始め方入門』より引用

会社員の場合、受け取る収入(税込みの年収)から、会社員の経費にあたる給与所得控除を差し引いたものが給与所得になります。そこから、医療費控除や生命保険料控除といった所得控除を差し引いた額が、所得税や住民税を計算する元となる課税所得になります。つまり、この所得控除が増えるほど課税対象となる金額(課税所得)が小さくなっていく=税金の節約になる! ということですね。

皆さんも、毎月の給与明細を見ていると、たまに「この税金がもう少し少なければなぁ~……」なんて思うこと、ありませんか? 私もそこそこ長かった正社員時代、ため息をつくことも何度かありました。けれど、老後に備えつつ今の税金の節約もできれば、老後とまではいかない少し先の未来のために貯金もできて、一石三鳥になるかも!?

ただし、iDeCoにもデメリットはいくつかあります。たとえば60歳になるまで積み立てた資金は引き出せないことや、将来受け取る金額が確定していないこと、元本が保証されないものもあることなどが挙げられるでしょう。
しかし竹川さんは書籍の中でこう言っています。
“デメリットをあげて足踏みするよりも何が不安なのかを見極めて対策を考えて行動していきましょ!”

『マンガで一番やさしくわかる! iDeCo(個人型確定拠出年金)の始め方入門』より引用

竹川さんからのコメント
資産形成のポイントは、稼ぎ力のあるうちに、お給料や報酬の一部を貯蓄や投資に回す仕組みを早めに作ってしまうこと。そして、税優遇のある制度を優先的に活用することです。iDeCoはこの2つを兼ね備えています。とくに企業年金のない会社員はiDeCoを活用しましょう。公的年金の少ない自営業の人は小規模企業共済と併せて活用を検討したいですね。

時間は、残念ながら有限です。そして時間が過ぎれば過ぎるほど、将来のために備えられる期間が短くなっていきます。将来の自分のため、選択肢を増やすため、そして安心して過ごせるように、行動してみるのが大切なのかもしれません。
まずは「ねんきんネット」や勤務先の退職金制度の確認、そしてこの本でiDeCoのメリット・デメリットを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

お金のことに限らず、不安なことがあった場合、それに対抗するための知識を身に着ければ解決できることも少なくないと個人的に思っています。皆さんもぜひ、不安なことがあったらそれに関する知識をつける! といったチャレンジをしてみませんか?

マーケティング部
年永(ライフネットジャーナル編集部)

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