(画像はイメージです)

今回は、クリスマスが近づいてきたことをきっかけに、娘さんからサンタクロースについて高度な質問をぶつけられた長沼のブログです。日本文化とサンタ文化の共生にまで、思いを馳せていきます。


みなさんのご家庭では、いつまでサンタさんからのプレゼントが届いていましたか? 理由は覚えていませんが、私は小学校6年生になってから、突然サンタさんが来なくなりました。

それから10年以上の時を経て、自分にも子どもが生まれたことをきっかけに、また我が家にサンタさんが来るようになりました。娘たち(4歳、7歳)の成長と共にプレゼントの金額も上がり、支出の多い年末年始には痛い出費ではありますが、子どもたちの喜んでいる姿を見るとこちらも笑顔になります。

例年、サンタさんと娘たちをつなぐ中継役は、私が担当しています。しかし今年は、今までクリスマスを純粋に楽しんでいた長女(7歳)から、サンタさんの存在に疑問があると言われました。
長女の疑問点は、大きく以下の3点です。

  • なぜ自分にプレゼントをくれるのか(存在意義)
  • 玄関には鍵をかけているのになぜ家の中にプレゼントがあるのか(セキュリティリスク)
  • たくさんの子どもがいるのにどうやって届けているのか(人的リソース)

娘が感じた疑問を受け止めていると、仕事について問われているような気分になりました。
「その業務やプロジェクトが必要な理由はなにか」、「セキュリティ上の問題はないか」、「人的リソースは準備できるのか」……と。これは解決するハードルは高いな、と感じました。

そんな疑問を持つようになった娘の成長を感じながら、どう答えようかと悩んでしまいました。確かに、我が家の周りにも煙突がある家はほとんどなく、子どもたちに伝わっている『サンタクロース』像は、たしかに我が家的には穴だらけです(煙突だけに)。
トナカイの引くソリに乗って煙突から家に入り、プレゼントをくれる。この前提条件を我が家に当てはめて考えると、超えるべき課題は少なくありません。

  • 煙突はないのにどうやって家に入っているのか
  • トナカイが飛ぶのを見たことがないが、飛べるのか
  • 金額に制限があるのはなぜか(我が家の場合です)

日本に住むみなさんも、同じような悩みを抱えているのではないでしょうか……?
そこで、上記の課題を解決しつつ、サンタさんの文化を日本風にするなら……? ということで、こんな設定を考えてみました。

「子どものことが大好きな座敷わらしが年末に顔を見におうちを回っている。座敷わらしが来ると家に富をもたらすと言われているため、得た富で親が子どもにプレゼントを買っている」!

そうすれば、プレゼントがもらえる理由については説明がつきます。人的リソースも、親がプレゼントを買っているとすれば解決です。もちろん、トナカイが空を飛ぶ必要もありません。

クリスマスシーズンは、サンタさんに代わりおかっぱ頭の和服を着た人たちが増えるのもまた風情があるのではないでしょうか。

と、そんなことを考えてみましたが、娘に伝えられるわけもなく、娘の質問には「サンタさんがいなかったら、プレゼントはもらえないけど、いいかな?」「本当にいないと思う?」とプレゼントを盾にして、危機を乗り切りました。

来年はもっと趣向をこらさないと信じてもらえないかもと不安はありますが、いつか大人になってしまう娘たちと、サンタさんとファンタジーの間にある“サンタジー”を、もう少しだけ楽しみたいと思う親心です。

マーケティング部
長沼